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  09 ,2009

世界を駆けるバイクライダー・賀曽利隆(かそりたかし)。 20歳でのアフリカ一周から、60歳還暦での「300日3000湯」ツアーまで、そしてその先へ・・・。地球をくまなく走り続けるカソリの”旅の軌跡”をまとめていきます。


著者・管理人

Author: 賀曽利隆
Twitter:@kasori3000
Administrator:ウザワ・K

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Category: カソリの島旅

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カソリの島旅(17)金華山(宮城)
 (『ジパングツーリング』2001年9月号 所収)
 
 石巻から牡鹿半島に入り、田代島、網地島を眺めながら走り、かつては日本の捕鯨基地としておおいに栄えた鮎川に到着。

 鮎川の捕鯨は昭和20年代後半がピークで、年間6000頭ものクジラが水揚げされた。20隻以上の捕鯨船が活躍し、浜には30軒以上ものクジラの解体屋が並んでいたという。今はその名残で、ここには鯨料館の「ホエールランド」がある。

 スズキSMX50を港に置き、観光船で金華山に渡った。
 金華山までは25分の船旅。牡鹿半島突端の岬、黒崎のすぐ近くを通っていくので、岬先端の岩場や高台の上に建つ灯台がよく見えた。

 金華山周辺の海は寒流の親潮と暖流の黒潮がぶつかり合う境目で、日本有数の漁場になっている。
「みちのく山に黄金花咲く」
 と詠まれた金華山に着くと、鹿のお出迎え。

 黄金山神社まで松林の中を歩く。最後は息を切らせて急な石段を登り、黄金山神社に参拝した。
 ほんとうは時間があれば、この島の最高峰の金華山(445m)に登りたかった。

「きんかざん」といったときは島で、「きんかさん」といったときは山をさすのだと教えられた。

テーマ : ツーリング    ジャンル : 車・バイク

22

Category: カソリの島旅

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カソリの島旅(16)網地島(宮城)
 (『ジパングツーリング』2001年9月号 所収)
 
 田代島の仁斗田港から、9時35分発の高速船「ブルーライナー」(網地島ライン)で網地島に渡った。島の北、網地浜港までは15分。
 船賃は人が330円。スズキSMX50が920円。

 港周辺はすばらしくきれいなマリンブルーの海。白砂のビーチが延びている。夏の海水浴シーズンになると、大勢の海水浴客でビーチは埋め尽くされるという。

 そんな網地島のビーチには、なんと「ベーリング海峡」のベーリング像が建っていた。 元文4年(1793年)5月21日、網地島の海に突如、3隻の黒船がやってきた。

 この艦隊はマルティン・スパンベア率いるロシアの「第2次北太平洋探検隊」のもの。探検隊はアジアとアメリカが海峡で分かれていることを発見した。「ベーリング海峡」の名を残したベーリングが、ヨーロッパから日本への北方交通路を開くために送り出したものだった(なおベーリングもスパンベアも、ともにデンマーク人)。

 一行は広大なロシア大陸をソリや小舟などを使って横断し、カムチャッカに至り、そこから艦隊で網地島の沖合までやってきた。

 探検隊は緯度・経度や水深などを測定し、10日あまりをこの地で過ごした。
 その間、網地島の島民との間で、史上初の日露交流がおこなわれた。網地島の島民たちは黒船に乗り込み、水や野菜をあげ、彼らからはパンやワインをもらったという。

 ベーリング海の島で氷に閉ざされてその生涯を終えたベーリングだが、彼の死後250年の1991年7月6日、探検隊ゆかりの網地島にベーリング像が建立されたのだ。

 銅像のベーリングと握手をかわし、網地島を縦断。
 北の網地島港から南の長渡港へ。その間、5キロ。“長渡”で“ふたわたし”と読む。島の難解地名ベスト10に入るようなところだ。

 長渡港から網地島ラインの「ブルーライナー」で石巻港に戻った。

テーマ : ツーリング    ジャンル : 車・バイク

19

Category: 管理人より

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連休ボーナス写真:カソリ邸潜入記!
あっという間に1ヶ月以上経ってしまったが、今年の夏にカソリ邸を”激訪”(なんて言葉あるんかいな)した際の写真を、連休サービスとして皆様に(笑)。

kasoristudy1
カソリ邸は3度目だかの訪問ですが、2階には初潜入。
古い写真(ネガフィルム類)や資料がズラリと並んでます。

kasoristudy2
「サハラ縦断」シリーズも。写真を復元したら面白かろう。

kasoristudy3
こうして見ると大作家! いや、失礼ながら想像以上にうらやましい書斎でした。
それにしてもカソリ氏がPCを使っているなんて、一昔前では想像つきませんでした。
携帯もずっと拒否ってたしねぇ、300日3000湯までは・・・。

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管理人「こ、これは・・・サハラ縦断の記念すべきヘルメットとか・・・?」
カソリ「モノに全く執着がないんで、単なるヘルメットです、ハイ」
ガク。

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旧「ON LINE」で作った幟ですかね、これは。
その他にも世界各国の物品がかざられてました。

kasoristudy6
サラリとこうゆうコレクションが本棚にある人も珍しいかと。

kasoriandnapo
「プリンよ! いまから食べてやるぞぉ! オリャ~!
どのスプーンで食べようかな、大きいの、小さいの、丸型の・・・」
プリンを食べるにしても迫力満点の熱血カソリに、
ウチの娘もたじたじでした。

テーマ : 管理人より    ジャンル : その他

19

Category: カソリの島旅

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カソリの島旅(15)田代島(宮城)
 (『ジパングツーリング』2001年9月号 所収)
 
 国道45号で石巻に到着すると、旧北上川河口の石巻港へ。ここから「網地島ライン」の高速船「ブルーライナー」で田代島から網地島へと渡るのだ。
「網地島ライン」で乗船手続きをしていると、「カソリさん!」と声をかけられた。ホンダのディグリーに乗る阿辺一宏さん。ありがたいことに阿辺さんはぼくの書いたものをよく読んでくれている。

「網地島ライン」の阿辺さんの見送りを受け、15時30分発の「ブルーライナー」で田代島に向かった。田代島までは人が1200円、スズキSMX50が920円。
 石巻港から田代島の仁斗田港までは左手に牡鹿半島の山々を眺めながらの45分の船旅だ。これがけっこう心に残る。船旅はいい!

 仁斗田港に上陸すると、ここの民宿「海浜館」に宿をとり、島の北の集落、大泊まで行ってみる。その間は2キロ。「仁斗田-大泊」間を往復すると、今度は田代島南端の三石崎まで行った。東北の太平洋側でも屈指の名岬。そのあと北端の二鬼城崎にも行ったが、こちらは樹林の中で、見晴らしはよくない。

 日が暮れたところで、仁斗田の民宿「海浜館」に戻る。夕食は次のようなものだった。・セイゴ(スズキの小さいころ)の刺し身・ウミタナゴの焼き魚・スクモガニ・ヤリイカの刺し身・アジのたたき・クジラの刺し身・アワビ・ヒジキの煮物・タケノコ料理。
 前夜の寒風沢の民宿「幸栄荘」同様、「海浜館」の夕食も“海の幸づくし”だ。
「島の民宿はすごいゾ!」
 と、思わず声が出てしまう。

 民宿「海浜館」のご主人は漁師さん。翌朝は3時半起きで、漁に連れていってもらう。ここでの漁は夫婦での共同作業。4時には宿を出、仁斗田港から船外機つきの漁船に乗って漁場に到着。夜が明ける。浮きを目印に定置網を引き上げる。

 かなりの豊漁で、タイやスズキの大物やアイナメ、ヒラメ、カレイなどが入っていた。一番多いのはカワハギ。港に戻ると、ご主人はとれた魚を対岸の鮎川の魚市場に持っていった。

テーマ : 国内旅行    ジャンル : 旅行

14

Category: カソリの島旅

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カソリの島旅(14)松島(宮城)
 (『ジパングツーリング』2001年9月号 所収)
 
 寒風沢島から石巻港に戻ると、国道45号で“日本三景”の松島へ。
 駐車場にスズキSMX50を停め、徹底的に松島を歩いた。松島湾の浦戸諸島の島々を見てまわったあとだけに、今回は特別な思いで松島を見てまわることができた。

 松島には橋でつながった3つの小島がある。
 まずは雄島。歩いて島を一周する。徒歩約10分。岩をくり抜いた岩屋に石仏をまつっている。島の突端には国指定の文化財「頼賢の碑」。

 次ぎに五大堂の島に行く。松島観光のシンボル的な存在で、大勢の観光客が押し寄せていた。この島は五大堂があるだけの超小島。五大堂入口の茶屋では名物の「ずんだ餅」を食べた。

 3番目は福浦島。有料(200円)の人道橋、福浦橋で島に渡っていく。
 この島には弁財天がまつられ、「弁天堂」のとなりには「弁天茶屋」がある。
 これら3島を巡ったところで、瑞厳寺を参拝。なんと拝観料は700円になっている。東北一のバカ高拝観料。それでも大勢の観光客が押し寄せている。う~ん、これはたまらない商売だ。

 最後に海上レストランで昼食。「カキづくし」(2000円)を食べた。焼きガキとカキ田楽、カキのフライ、カキの吸い物と、カキ三昧の昼食だ。

 松島を出発。海沿いの道を走り、奥松島の宮戸島へ。松島湾に浮かぶ島々の中では最大の島。短い橋で本土とつながっている。島の突端、大浜まで4キロ。そこから遊歩道を歩き、“日本三大渓”のひとつ、嵯峨渓の海岸美を見た。さらに“松島四大観”の筆頭、大高森に登り、松島を見渡した。

テーマ : ツーリング    ジャンル : 車・バイク

12

Category: 管理人より

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「けんけん」さんからコメント拝受しました。
はじめまして

はじめまして。ふと思い出し賀曽利サンのお名前で検索をかけて検索したらコチラのブログがhitして、なつかしくなってつい書き込みさせていただいてます。

まだ高校生だった10年以上前の事です…ある日本屋で見つけた一冊の本、それが賀曽利サンの「50ccバイク日本一周2万キロ」でした。クルマは大好きだけどバイクには一切の興味を示さない自分が、なぜか手に取ったバイクの旅の本…「旅」をするってことにひかれたのか、その日以来ひたすら日本一周の本を何度も何度も読みふけったものです。

学校を出て仕事に就くと本とも疎遠になり、しばらくするとそんなことなどアタマの中からスッカリ忘れ去っておりましたが、数年前に長距離のトラックドライバーに職を変えてから、また段々と賀曽利サンの本の内容がアタマに蘇ってくることが多くなってきたんです。というのも、北九州在住の自分が今まで全く縁のなかったアチコチの土地に出向くようになり、各地の地名などを見ると、日本一周の本のエピソードが不思議と思い出されてくるのです。

中でもイチバンは福井県の越前海岸の左右という場所…たまたま旅行で出かけた時だったんですが、左右のバス停が目に入ったときには、ここだぁ~!と電気が走りましたよ。それから旅行の行程を無視して賀曽利サンが登っていったであろう細い山道を探しだし、登りました…あの日本海を望む景色は忘れられません。

おっとスイマセン、ダラダラと長くなってしまいましたね。本を手にした当時から賀曽利サンに一言お礼を申し上げたかったんですよ…
自分に夢・希望を与えてくれたのが日本一周の本でした。だからなんとなくありがとうございますと言いたくて…

あ~なんかスッキリしました。
自分は今日も元気に日本中を走り回っております。まだ北海道には行ったことありませんが…
賀曽利サン…これからも「旅」してくださいね。今後の御活躍を陰ながら応援させていただきますんで、がんばってください。

深夜に長文失礼いたしました。それでは…


============
管理人コメント:

iihanashidana-
(※引用:コピペディア


で、久しぶりにカソリにコメント(もともとは非公開コメだったのよ)を転送しました。
すると、律儀にも返答あり(!)

============

けんけんさんへ

けんけんさん、『50ccバイク日本一周2万キロ』(JTB)を読んでくださってありがとう。「左右(そう)」をおぼえてくれていただなんて…、もう感動です。ぼくも今でも国道305号で越前岬を通るときは思い出しています。

「日本一周」ですが、その40代編のあとも50代編、60代編とつづけています。これからもまだまだ日本中を駆けめぐりたいと思っています。けんけんさんもどうぞ、どうぞ気をつけて日本中を走りまわってください。

テーマ : 管理人より    ジャンル : その他

08

Category: カソリの島旅

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カソリの島旅(13)寒風沢島(宮城)
 (『ジパングツーリング』2001年9月号 所収)

 利根川を渡って茨城県に入る。夜の鹿島神宮を参拝し、国道51号で大洗へ。大洗港で室蘭、苫小牧行きのフェリーを見たあと、海岸で野宿。月に照らされた太平洋がキラキラ輝いて揺れていた。

 翌日は国道6号を北へ。関東から東北に入る。福島県を走り抜け、宮城県に入り、仙台に到着したのは15時。塩釜港に急ぎ、うまい具合に、15時30分発の浦戸諸島の島々をめぐる連絡船にスズキSMX50ともども乗ることができた。

 浦戸諸島は松島湾に浮かぶ島々。連絡船は桂島、野々島、寒風沢(さぶさわ)島と寄って朴(ほう)島まで行っている。ぼくはそのうち、寒風沢島で降り、そこで1泊することにした。船賃は人が500円、SMX50は700円。船上から食い入るように松島湾に浮かぶ小島を眺めた。

 寒風沢島に上陸すると、さっそく島を一周した。といっても、その距離は5キロほど。島ではちょうど田植えの最中だった。川がないので天水だのみの水田。それでも日本人は米をつくる。水田のまわりには、ネットが張られていた。カモメなどの海鳥にやられるのだという。

 島では船は自家用車のようなもの。1軒で2隻も3隻も船を持っている。ちょっと塩釜に買い物というときも、自家用の船で行く。対岸の野々島に中学校があるが、寒風沢島の生徒たちは船で学校に通っている。

 寒風沢島では民宿「幸栄荘」に泊まった。ここで出た夕食は次のようなもの。・カツオ、ハダガレイ、シャコの刺し身・マガレイの焼き魚・甘エビ・シャコ・スクモガニ・ホヤ・ホタテのひもの辛子漬け・シラウオやホタテ、エビのてんぷら・アサリの鍋・シラウオのおすましと、“海の幸”三昧。すごいご馳走だった。

テーマ : ツーリング    ジャンル : 車・バイク

07

Category: カソリの島旅

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カソリの島旅(12)仁右衛門島(千葉)
 (『ジパングツーリング』2001年9月号 所収)

 2001年5月10日午前6時、東京・日本橋にスズキSMX50とともに立った。
 見送りにきてくれた何人かのみなさんとしばし話したあと、6時半、走り出す。目指すは青森だ。

 まずは国道14号で千葉へ。千葉からは国道127号で館山へ。
 館山からは東京湾出口の洲崎に立った。夕日を浴びた岬の風景がすばらしい。房総半島・東京湾側の内房海岸から太平洋側の外房海岸に入り、第1夜目は房総半島南端の野島崎を目の前にする白浜温泉「南海荘」で泊まった。

 房総半島南端の野島崎を目の前にする白浜温泉「南海荘」で迎える夜明け。5時前に昇る朝日を部屋で眺め、そのあと朝風呂に入った。7時半から大食堂でのバイキングの朝食。満員の宿泊客で、昨夜、飛び込みで泊まれたのはラッキーだった。

 9時に「南海荘」を出発。目の前の野島崎灯台に登る。灯台の上から外房海岸を一望した。そのあと、灯台の資料館を見学。ここには、明治2年1月10日に点灯した仮設灯台と明治2年12月18日に点灯した初代灯台、そして関東大震災で倒壊したあとに再建された現在の灯台と、3代にわたる野島崎灯台の模型が展示されている。

 野島崎はもともとは“野島”という島だった。それが元禄大地震(1703年)で陸地につながり、関東大震災で隆起し、岬周辺は岩礁地帯になった。

 野島崎から千倉までは外房海岸の海沿いの道を行く。SMX50で切る潮風がたまらなく気持ちいい。青空を映して外房の海はひときわ青かった。

 鴨川の手前の太海で仁右衛門島に渡った。
 太海漁港の目の前に見える小島で、人のみが渡れる。島名は島の所有者、平野仁右衛門氏にちなんだもの。代々、平野家は仁右衛門の名をついでいるという。

 手こぎの舟(1050円)で島に渡り、島内の遊歩道を歩く。ここは源頼朝伝説の島。歩き終えたところで、島内の食堂でA定食(1700円)の昼食を食べる。アジの刺し身とサザエの壺焼きつき。太海に戻ると、外房海岸を走り、犬吠崎から銚子へ。

 利根川河口に日が沈んだころ、銚子に着いた。ここでは漁港前の魚料理専門店「礁(いくり)」で夕食。カンパチの「かぶと煮」(1000円)を食べた。抜群のうまさ。鮮度よし、脂ののり具合よし、煮つけの具合よしで、もう満点だ。

テーマ : ツーリング    ジャンル : 車・バイク

03

Category: 峠越え<2>:秘湯めぐりの峠越え

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秘湯めぐりの峠越え(44)目名峠篇(北海道)
 (『アウトライダー』1997年1月号 所収)

 スキーのメッカとして知られるニセコは、日本でも有数の温泉の宝庫だ。ニセコアンヌプリ(1309m)を主峰とするニセコ火山群の周辺には、キラ星のごとくに温泉が点在している。ちなみに、“ニセコ”の地名は、ニセコアンヌプリからきている。

 今回は、JR函館本線の倶知安駅を出発点にした。
 倶知安温泉を第1湯目にし、第2湯目のワイス高原温泉、さらには、ニセコ五色温泉、湯本温泉、昆布温泉、昆布川温泉、新見温泉のニセコ温泉郷の5湯‥‥と、ニセコの温泉群を1湯づつ、しらみつぶしに入っていった。

 さらに、ニセコ火山群の山並みを越えて日本海岸に下り、岩内温泉、朝日温泉、雷電温泉の3湯に入り、最後にR5の目名峠を越えて長万部に出た。
 長万部を出発点にした「道央編」だったが、その終着点もやはり長万部だ。

ニセコの温泉めぐり
 JR函館本線倶知安駅前から、スズキDJEBEL250XCを走らせニセコの山々に向かった。道道58号倶知安ニセコ線は、絶好のツーリングコース。ニセコの魅力を存分に味わえるし、ニセコの温泉群にも入りまくることができる。

 まず、ニセコ連峰への登り口にある倶知安温泉の「ホテル羊蹄閣」の湯に入ったが、ここはよかった。明るい大浴場の湯船につかりながら、正面にそびえる蝦夷富士の羊蹄山を眺める。内地でいえば、富士山を眺めながら入る温泉のようなものだ。展望抜群の温泉に入るとそれだけで得したような気分になる。

 ニセコの山々に向かって登っていくと、いかにも北海道らしい雄大な風景を目の中いっぱいに入れながら、高原のワインディングロードを走るようになる。倶知安盆地を見下ろし、スーッとそそりたつ羊蹄山を眺める。羊蹄山の山容きれい。まさに蝦夷富士だ!

 ワイスホルン山麓にあるニセコワイス高原温泉「緑館」では、内風呂の湯温の違う3つの湯船に入った。そのあと、夏の日差しを浴びながら露天風呂につかったが、ここからも、やはり羊蹄山を見ることができた。

 ニセコワイス高原温泉を過ぎると、ニセコ連峰の心臓部に入っていく。そして道道58号の名無し峠に立つ。北にイワオヌプリ、南にニセコアンヌプリと、両峰を間近に見る。イワオヌプリは岩のゴツゴツした男性ぽい山容。それに対して、ニセコアンヌプリはなだらかな女性ぽい山容だ。

 季節がま夏だったので、あたりは一面、濃い緑だが、初夏には高山植物が咲き乱れる“お花畑”になり、秋には見事な紅葉で全山が染まるという。

 名無し峠をわずかに下ったニセコ五色温泉では「五色温泉」の混浴露天風呂に入った。自然度満点の露天風呂。右手にニセコアンヌプリ、左手にイワオヌプリを見ながら湯につかる。長湯できる白濁色の湯。カンビールを飲みながら入っている人もいる。この混浴露天風呂には女性客もけっこうやってくる。1時間ほどの間に数人の女性が来たが、バスタオルをギュッと体に巻きつけている人が大半だ。水着でないだけ、まだ、ましか‥‥。

目名峠へ
 ニセコの山々は、そのまま、ストンと日本海に落ち込んでいる。その日本海の沿岸には岩内温泉、朝日温泉、雷電温泉の3湯がある。ニセコの山並みを越え、それら日本海の3湯をハシゴ湯した。

 まずは岩内温泉だ。高台の上にある「グリーンパークいわない」の湯に入る。枯れ草色の湯。塩分が強い。大浴場からの展望は抜群だ。湯につかりながら、岩内の市街地や岩内港を見下ろし、その向こうにつづく積丹半島の海岸線を眺める。北海道電力の泊原子力発電所がはっきりと見える。

 次は朝日温泉だ。雷電温泉近くのR229からダートの山道を4キロほど登っていく。ロードバイクだと、ちょっときついかなと思えるくらいのラフな路面と勾配。朝日温泉の内風呂は、混浴から半混浴に変わり、境に仕切りができていた。半混浴というのは、その先の湯船で男女が一緒になるからだ。朝日温泉がもっと秘湯だったころは混浴で、脱衣所は男女別々だが、中で一緒になるという、なんとも楽しい湯だった。

 内風呂のあとは、丸木橋を渡って、渓流のすぐわきにある露天風呂に入った。青味がかった湯の色。森林浴しながら湯につかる。自然度満点の露天風呂。せせらぎの音を間近で聞きながら湯につかっていると、自分の体がスーッと北海道の自然の中に溶け込んでいくかのような陶酔感をおぼえるのだった。

 最後は雷電温泉。ニセコ連峰の先端が日本海に落ち込み、断崖が連続する荒々しい風景をつくり出している。そんなところに、雷電温泉はある。
「ホテル雷電」の展望大浴場はすばらしいの一言。湯船につかりながら、ガラス張りの窓越しに日本海の大海原を眺める。やがて、水平線に近づいた夕日が、日本海を赤々と染めていく。

 名残おしい雷電温泉をあとにし、R229から尻別川沿いの道を走り、R5に出る。
 R5で長万部へ。
 蘭越町と黒松内町の境の目名峠に到達。ゆるやかな峠。
 峠を越えてしまうと、暮れなずむニセコの山々が、フーッと吹き消したかのように、DJEBELのバックミラーから消えてしまう‥‥。


■「目名峠編」で入った温泉一覧
1、倶知安温泉 羊蹄閣(入浴料500円) 北海道倶知安町旭   
倶知安駅から2キロ、道道58号倶知安ニセコ線沿いにある。明るい大浴場。目の前にそびえる羊蹄山を眺める。

2、ワイス高原温泉 温泉ホテル(入浴料800円) 北海道倶知安町花園  
リゾート温泉ホテル「ニセコワイス高原温泉・山荘緑館」の湯。内風呂と露天風呂。温泉プールもある。

3、ニセコ五色温泉 五色温泉旅館(入浴料400円) 北海道ニセコ町ニセコ 
ニセコアンヌプリとイワオヌプリの間の峠近くにある。ここの混浴露天風呂は最高にいい。白濁色の湯。

4、ニセコ湯本温泉 チセハウス(入浴料400円) 北海道蘭越町湯ノ里  
1晩、泊まった宿。チセヌプリ山麓のチセヌプリスキー場前にある。源泉は大湯沼。内風呂と露天風呂。

5、ニセコ昆布温泉 鯉川温泉旅館(入浴料400円) 北海道蘭越町湯ノ里  
うす茶色の湯。湯量豊富。混浴の大浴場。打たせ湯が気持ちいい。温泉街は蘭越町とニセコ町にまたがる。

6、ニセコ薬師温泉 薬師温泉旅館(入浴料300円) 北海道蘭越町日ノ出  
内風呂と露天風呂。混浴露天風呂は宿から離れた渓流沿いの樹林の中。黄土色の湯。古くからの湯治場だ。

7、昆布川温泉 幽泉閣(入浴料300円) 北海道蘭越町昆布町  
町営温泉旅館。R5のすぐ近くにある絶好の日帰り湯。大浴場の湯量は豊富。休憩所は無料だ。

8、ニセコ新見温泉 新見本館(入浴料500円) 北海道蘭越町新見   
第1浴場には熱い湯とぬるめの湯、2つの湯船。打たせ湯と天然蒸気風呂がある。第2浴場には露天風呂。

9、岩内温泉 保養センター(入浴料500円) 北海道岩内町野束   
「国民年金健康保養センターグリーンパークいわない」の湯。高台にあり、日本海、岩内市街を見下ろす。

10、朝日温泉 朝日温泉(入浴料500円) 北海道岩内町敷島内  
国道から4キロ、ダートの山道を登っていく。内風呂と渓流のわきの露天風呂。10月~5月は冬期休業。

11、雷電温泉 ホテル雷電(入浴料620円) 北海道岩内町敷島内  
日本海を目の前に眺める展望大浴場。ここは義経・弁慶北行伝説の地。すぐ近くに弁慶の刀掛岩がある。

テーマ : ツーリング    ジャンル : 車・バイク