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東海道53次(往路編)23

第19番目・府中宿(静岡)4月2日

 府中は今の静岡で、駿府ともいわれた。静岡の地名は、浅間神社の裏手から北に延びる賤機(しずはた)山に由来する。

 宿場町であり、城下町の府中の中心は駿府城。今も静岡の中心で、石垣と堀などが残っている。今の静岡には東海道の面影はないが、中心街の呉服町や紺屋町、七間町などの地名にかつての城下町、宿場町の府中を偲ばせる。

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徳川家康の駿府城址。石垣や堀などが残っている

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東海道53次(往路編)22

第18番目・江尻宿(静岡)4月2日

 江尻は今の清水。清水駅の近くには「江尻東」とか「江尻大和」といった交差点の地名表示に「江尻」が残っている。ここは本陣2軒、脇本陣3軒という大きな宿場だったが、今の清水には東海道の面影はほとんど残っていない。

 清水駅前から清水銀座の商店街に入っていったが、そのあたりがかつての江尻宿の中心だ。

tokai2009-22-0652
かつての江尻宿を貫く国道1号。「江尻大和」の交差点近くで


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東海道53次(往路編)21

第17番目・興津宿(静岡)4月2日

 さった峠を下って興津宿に入っていった。ここには東海道屈指の名刹、清見寺がある。まだ幼い徳川家康が預けられた寺。

 清見寺のすぐ近くに「水口屋」がある。ここはアメリカ人のスタットラーが「JAPANESE INN」という本で書いた宿。日本名は「東海道の宿 水口屋ものがたり」(現代教養文庫)だ。

 読んだのはもう何年も前のことになるが、この本をアメリカ人が書いたと知って、えらく驚いた。じつによく日本を知ってるし、日本の歴史にも詳しいからだ。東海道の歴史のみならず、著者は戦国の日本にもずいぶんと興味を持っているようだった。興津宿ではそんな本を思い出したのだ。

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旧東海道沿いの興津宿

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東海道53次(往路編)20

さった峠(静岡)4月2日

 山塊がストンと海に落ちるところ。それがさった峠だ。その山塊下の狭いところを東名高速、国道1号、東海道線が通っている。まさに日本の大動脈。ここが寸断されたら、日本はたちまち大混乱におちいってしまう。

 昔の東海道は海岸沿いは険しすぎたので、由比宿からいったん山上に上がり、このさった峠を越えて次の興津宿へと下っていった。

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東海道の難所、さった峠に到着。

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さった峠からの眺め。足下を東名高速が通っている。国道1号も東海道線も通っている。
正面には伊豆半島へとつづく山並みを眺める。その左手には愛鷹山。
さらにその左手には富士山も見える。


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東海道53次(往路編)19

第16番目・由比宿(静岡)4月2日

 蒲原宿から由比宿までは旧東海道をたどった。由比宿の中央を由比川が流れているが、その流れの東側がかつての宿場の中心。本陣跡には「東海道広重美術館」がある。その向かい側には倒幕を企てた由比正雪の生家がある。

 由比川の西側には東海道線の由比駅があるが、その先で旧国道1号をまたぐとさった峠に通じる狭路に入っていく。

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由比宿を流れる由比川。この川の東側が由比宿の中心。

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東海道53次(往路編)18

第15番目・蒲原宿(静岡)4月2日

 富士からは富士川にかからる富士川橋を渡って蒲原宿へ。この橋の上から眺める富士山はいい。

 東海道線の新蒲原駅近くがかつての蒲原宿の中心。旧国道1号から1本、北に入ったあたりの旧東海道沿いには古い家並みが残っている。本陣跡、脇本陣跡、高札場跡が見られる。

 この蒲原宿から次の由比宿、そしてさった峠を越えていく区間は旧東海道を存分に楽しめる。

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旧東海道沿いの蒲原宿。

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東海道53次(往路編)17

第14番目・吉原宿(静岡)4月2日

 原宿から吉原宿に向かっていく途中では、「田子の浦ゆ うちいでてみれば ま白にぞ…」と、万葉の歌人、山部赤人に詠まれた田子の浦を通っていくが、今の時代、その面影はない。

 吉原駅でアドレスを停めた。ここは東海道線の駅のみならず、岳南鉄道の始発駅。岳南鉄道の吉原本町駅と本吉原駅の周辺が吉原の町の中心。

 吉原宿を過ぎた富士駅近くの「吉野屋」で朝食。カソリの定番メニューのひとつ、「納豆定食」(370円)を食べる。吉原宿の「左富士」は有名だが、富士駅の駅前から見る富士山もなかなかいい。

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吉原駅前に到着。

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富士駅近くの「吉野屋」で朝食。「納豆定食」を食べる。

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東海道53次(往路編)16

第13番目・原宿(静岡)4月2日

 沼津からは旧国道1号の県道380号を行く。千本松原の海岸線ルート。このルートは桜並木がつづく。三島よりもわずか西に来ただけで、桜は8分咲き。桜を見ながらアドレスで走る気分はたまらない。
 原宿の旧東海道は東海道線の線路の北側を通っている。原駅の周辺がかつての宿場の中心だが、今はそれらしきものはほとんど残っていない。

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原宿の桜は8分咲きといったところ。

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東海道53次(往路編)15

第12番目・沼津宿(静岡)4月2日

 夜明けとともに三島宿を出発。旧東海道で沼津宿に向かうとすぐに伊豆・駿河の国境を越え、駿河に入っていく。三島は伊豆だが、沼津は駿河になる。境川の流れが国境だ。

 早朝の沼津駅前でスズキ・アドレスV125Gを停める。沼津は北条早雲が築いたといわれる三枚橋城以来の城下町。沼津駅に近い中央公園は沼津城の本丸跡だ。

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竹倉温泉「錦昌館」の部屋からの眺め。すぐ上を東海道線が通っている。

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早朝の沼津駅前。

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東海道53次(往路編)14

第11番目・三島宿(静岡)4月1日

 国道1号で箱根峠を下って三島の町に入っていく。伊豆国の一の宮、三嶋大社に参拝。参道は桜の花盛り。7分咲といったところだ。
 三嶋大社前の道が旧東海道で、三島広小路にかけてが、かつての三島宿の中心だ。
 今晩の泊まりは三島郊外の竹倉温泉「錦昌館」。にごり湯のツルツル湯に入ったあとは夕食。刺身、エビのフライ、ホタルイカ、タケノコの煮物、茶碗むし、サザエの壷焼き…と、これで1泊8500円というのは安い!

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三嶋大社の参道は桜の花盛り。

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桜は7分咲きといったところ。

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伊豆国の一の宮、三嶋大社を参拝。

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ひと晩泊まった三島郊外の竹倉温泉「錦昌館」。

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「錦昌館」の夕食。

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東海道53次(往路編)13

第10番目・箱根宿(神奈川)4月1日

 小田原城をあとにし、箱根に向かっていく。国道1号で箱根湯本へ。そこからは畑宿経由の旧東海道を登っていく。寄木細工で知られる畑宿を過ぎ、お玉ヶ池前を通り、国道1号に合流して芦ノ湖の湖畔へ。杉並木を通り、箱根関所を過ぎたあたりがかつての宿場の中心。そこからは箱根峠を越えて三島へと下った。

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小田原城を出発し、箱根に向かっていく。

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箱根越えの旧東海道。

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箱根宿の杉並木。

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箱根峠を越えて静岡県に入っていく。

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海道をゆく(10)「関東・西編」ガイド

 (『ツーリングGO!GO!』2005年6月号 所収)

1、日本橋
R1、R4、R6、R14、R15、R17、R20と、日本の最重要国道の起点。まさに「日本国道路元標」の地。日本の道はここからはじまるのだ。
ぼくにとっても日本橋は特別な場所。いままでの4回の「日本一周」は日本橋が出発点だし、「東京→青森」とか「東京→大阪」、「東京→下関」といった一気走りはいつも日本橋から走り出す。
「道路元標碑」前の「里程標」に刻まれた青森市736粁、大阪市550粁、下関市1076粁、鹿児島市1469粁などのキロ数を見ると胸がキューンとしてくるのだ。

2、R15(第一京浜)
日本橋発の幹線国道のうち、唯一、このR15だけがまったく右左折することなく横浜に向かってストレートに延びている。他のルートは都内のあちこちで右に曲がったり、左に曲がったりするので、フォローするのは楽でない。
R15は日本橋を出発するとすぐに日本の繁華街の代名詞の「銀座」を走り抜けていく。銀座1丁目から8丁目までを走っているときは、なんとはなしに晴れがましい気分になる。東海道最初の宿場町の品川を通り、新六郷橋で多摩川を渡って神奈川県に入ると「旅に出た!」という気分になるのだ。

3、竹芝桟橋
R15から浜松町駅前を通り、500mほどで竹芝桟橋に到着。ここから伊豆諸島や小笠原諸島への船が出ている。ここが東京都の島々への玄関口だ。無性に「島旅」への想いがかきたてられる。
ターミナルビル内のレストラン「イズシチ丸」で昼食にした。島寿司とかアシタバ料理といった島の名物料理を食べたかったが、メニューにないので仕方なく「塩ラーメン」(600円)にした。

4、R130
R15と分岐し、東京港の日の出埠頭までのミニ国道。その距離はわずかに0・5キロ。R15には「日の出桟橋」の標識。日の出埠頭の岸壁からは東京港をまたぐレインボーブリッジを間近に眺める。
R15からさらにR131、R132のミニ国道が分岐している。R131は羽田空港までの3・9キロ、R132は川崎港までの4・5キロという短さ。
ぼくは日本の全国道の起点から終点まで走る「国道走破行」をつづけているが、R15はミニ国道を織りまぜれば「東京→横浜」間でいっぺんに4本もの国道をかせげるありがたいルートなのだ。

5、走水神社
観音崎への入口にある神社。ここは「日本武尊(やまとたける)伝説」の地。タケルは走水の海岸から対岸の上総に渡ろうとしたのだが、大シケにあい、船が進まなくなってしまった。そこで妃の弟橘媛(おとたちばなひめ)が海に身を投げ、海神の怒りをしずめ、航海の安全を計ったという。
ぼくは「日本武尊伝説」にはおおいなる興味を持っていて、いつの日か、「タケル東征」の道をバイクで走ろうと思っているのだ。なお、横浜から走水の交差点までがR16で、そこから先の観音崎→浦賀は県道209号になる。

6、観音崎(無料)
三浦半島最東端の岬。台地はシイやタブ、トベラなどの照葉樹林の濃い緑で覆われ、岬全体が観音崎公園になっている。
駐車場にバイクを停め、海岸の遊歩道を歩いた。目の前の海は浦賀水道。対岸の千葉県の富津岬が驚くほど近くに見える。その間の狭い海を船が列をなして行き来している。すごい光景だ。
台地上に建つ灯台は明治2年(1869年)1月1日の初点灯。全国に全部で2600余の灯台があるが、「観音埼灯台」が日本最初の洋式灯台になる。

7、浦賀
江戸幕府は享保5年(1720年)、下田から浦賀に番所を移し、江戸への船の出入りを取り締まった。箱根が「街道の関所」ならば、浦賀は「海道の関所」だった。長さ1500m、幅200mの奥深くまで入り込んだ入江の周辺には問屋や回船問屋が立ち並び、浦賀はおおいに繁栄を謳歌した。
黒船来航後の万延元年(1860年)には勝海舟らの乗った咸臨丸がここからアメリカに向かって出港した。浦賀港を見下ろす愛宕山公園には「咸臨丸出港」の碑がある。浦賀は日本開国の重要な舞台だ。
しかし開国後は横浜や横須賀に舞台が移り、浦賀は急速に寂れてしまう。歴史は非情だ。浦賀港出口の南側の岬、灯明崎には灯台守がひと晩中、松明を灯す和式灯台の灯明堂跡が残されている。

8、久里浜のペリー公園
嘉永6年(1853年)7月8日、アメリカ東インド艦隊司令長官のペリーは4隻の艦船(黒船)を率いて浦賀沖にやってきた。鎖国の安眠を貪る日本中に、一瞬にして「黒船ショック」が襲った。
7月14日にペリーらはこの地に上陸。米大統領のフィルモアの親書を幕府に手渡した。ペリー上陸の地には「北米合衆国水師提督伯理上陸記念碑」が建っている。「伯理」が「ペリー」。その字は伊藤博文の書いたもの。
上陸記念碑前のペリー来航のルート図の描かれた世界地図のレリーフには目を奪われた。ペリーの乗った「ミシシッピー号」などの艦船は1852年11月24日にアメリカ東海岸のノーフォーク港を出港し、大西洋のマデイラ島、セントヘレナ島と寄港して1853年1月24日にケープタウン到着。インド洋を横断し、モーリシャス島、セイロン島に寄港し、3月24日にシンガポール到着。ホンコン、上海、琉球に寄って7月8日に浦賀沖にやってきた。大航海だ。
その航路図は当時のアメリカと日本の国力の違いをまざまざと見せつけている。公園の一角に「ペリー記念館」(無料 9時~16時30分)。入口にはペリーの胸像がある。そのペリーは日本ではよく知られているが、アメリカではほとんど知られていない。

9、城ヶ島
三崎から有料(原付は無料)の城ヶ浦大橋を渡って入る。北原白秋の「雨はふるふる城ヶ島の磯に 利久ねずみの雨がふる」の詩碑が建つ城ヶ島は、三浦半島南端にとってつけたような小島。
ところがこの小島はすごいのだ。島全体が地形・地質の博物館のようなもの。「地学」に興味を持って島の遊歩道を歩いてみたらいい。北原白秋の詩碑前には「白秋記念館」(無料 9時30分~16時)がある。

10、三崎
「三崎」は各地にみられる地名だが「御崎(みさき)」とほぼ同意語。
三浦半島突端の三浦三崎は関東有数の遠洋漁業の基地として知られ、とくにマグロの水揚げが多い。魚市場周辺にはマグロを食べさせる店が何軒もある。
台風直撃のときに三崎に行ったことがあるが、そのとき「なんで三崎なのか」がよ~くわかった。三崎は城ヶ島の賜物なのだ。城ヶ島の南側の岩場には高さ10m以上の大波が打ちつけていたが、城ヶ島にまもられた三崎漁港には波ひとつなかった。城ヶ島がなかったら、三崎は三浦半島突端の単なる岬だ。

11、油壺
「油壺」とはじつにうまいネーミング。絶妙な地名のつけ方だと感心してしまう。その名の通り、壺のような地形の油壺湾は油を流したように波ひとつない。ヨットハーバーには無数のヨット。マストが林立している。
つい先日、峠恵子さんという美人歌手の書いた『ニューギニア水平垂直航海記』(小学館文庫)を読んだ。おもしろい本だった。ヨットにも探検にもズブの素人の著者が油壺から小さなヨットで出航し、伊豆諸島から小笠原諸島、サイパン島、ガム島、カロリン諸島を通ってニューギニアまで行き、インドネシア側のイリアンジャヤ州を探検する話だ。
油壺の海が赤道直下の島々や赤道を越えたニューギニアとつながっている!

12、荒崎
見事な海岸地形。白くて柔らかい砂岩・泥岩と黒くて硬い凝灰岩が層をなし、絵模様をつくり出している。自然は偉大な芸術家。海蝕洞もある。展望台からは相模湾越しに丹沢や箱根、伊豆半島の山々を眺める。富士山も見える。
岩場には何人もの釣り人。岬近くの漁港ではワカメを干していた。潮の香がプンプン漂っている。

13、天神島
佐島漁港の先に、周囲1kmの天神島。長さ4、5mの短い天神橋を渡ってバイクで入っていける。知らなかったなあ、こんな自然豊かな小島があっただなんて…。
天神島臨海自然教育園(無料 9時~16時30分)の遊歩道を歩いたが、ここではなんと146種もの植物が見られるという。ハマユウの群落もある。磯の海草類も多い。岩畳の向こうの笠島の風景もいい。
島内の天満宮の境内はうっそうとおい茂る照葉樹林で覆われている。島には「天神島ビジターセンター」(無料9時~17時)。そこでは佐島の漁業や天神島の自然が見られる。砂浜では地元の人たちがアサリを採っていた。
三浦半島西海岸を走るR134からほんのわずか入ったところに、こんな世界があるのだ。

14、大楠山
三浦半島の最高峰。R134の「大楠山入口」から入っていった。舗装路からダートになるが、固く締まった路面なのでロードバイクでも楽に登れる。
標高241mの山頂には螺旋階段の展望台(無料 9時~16時)。まさに三浦半島を一望する大展望。城ヶ島が半島と一体になって見える。
剣崎の向こうに房総半島突端の洲崎、荒崎の向こうには大島が見える。自分が走ってきたルートを展望台上から確認するようなものだ。
半島中央部を貫く横浜横須賀道路も見える。大楠山の山頂に立つと、三浦半島の大きさが実感できる。

15、大楠温泉
R134からわずかに海側に入ったところにある一軒宿の温泉。無色透明の岩風呂の湯。今は日帰りの温泉(入浴料1100円 10時~18時)になっている。常連客が多い。
日帰り湯治の湯といったところで、午前中に湯に入ると大広間で昼食を食べ、そのあと昼寝。午後、また湯に入り、夕方帰っていく人が大半だ。年配のカップルが多く、顔なじみの人が多いので世間話に花が咲く。三浦半島では唯一の本格派温泉。
温泉宿から海辺に出たところが秋谷海岸。相模湾越しに江ノ島や大山、伊豆半島の山々を眺める。

16、稲村ヶ崎
R134沿いの稲村ヶ崎は鎌倉の唯一の岬。断崖がストンと海に落ちている。岬全体が小公園になっている。ここから眺める江ノ島はいい。洋上には大島も見える。
ここは新田義貞「徒渉伝説」の地。元弘3年(1333年)、鎌倉に攻め入った新田義貞はこの地で海神に祈りを捧げ、腰にさした黄金の太刀を海中に投げ入れた。
すると岬の海はにわかに引き、難攻不落の鎌倉に進入できた。と、『太平記』に記されている。義貞の軍勢は北条一族を滅ぼし、鎌倉幕府は140余年の歴史を閉じた。

17、江ノ島
江ノ島には江ノ島大橋を渡って入っていく。バイクを止め、江島(えのしま)神社の青銅の鳥居をくぐり抜け、参道を歩く。参道の両側には店々が建ち並んでいる。
辺津宮(下の宮)→中津宮(上ノ宮)→奥津宮(本宮)の順に江島神社の3社(無料)を参拝。辺津宮に隣り合って江ノ島のシンボルの裸弁天をまつる弁天堂(拝観料150円)がある。奥津宮に隣り合ったところには龍宮(わたつみのみや)。遊歩道を歩いたその行き止まり地点に弁財天をまつる奥宮の岩屋(拝観料500円)がある。
江ノ島はこのように昔からの信仰の島。ここまではけっこうな歩きでがある。おまけにきつい上り下り。平地のほとんどない江ノ島は起伏の激しい島だ。ヒーヒーハーハーいってしまうが、江ノ島は歩かないことにはわからない。

18、「小田原-熱海」間のR135
伊豆半島東海岸縦貫のR135は小田原が起点で下田が終点。小田原から伊豆半島入口の熱海までは有料の真鶴道路と熱海ビーチラインでしか行けないと思っているライダーは意外と多いが、無料のR135でも行けるのだ。
根府川の真鶴道路との分岐や湯河原の熱海ビーチラインとの分岐はちょっとわかりにくいが、「小田原-熱海」間のR135は「ゼロ円派ライダー」には絶対のおすすめだし、海をはるか下に見下ろしながら狭い曲がりくねった道を走るのもなかなかいいものだ。それと初めてこの間のルートを無料で走るとじつに新鮮な気分になる。

19、真鶴半島
真鶴半島は相模湾に突き出た小半島。その突端が真鶴岬で岬周辺は自然林に覆われている。海食崖が海に落ちた岬の先に三ツ石がある。
岬の展望台から三ツ石と初島を眺める。三ツ石の向こうには大島が浮かび、初島の向こうには伊豆半島の山々が連なっている。とくに朝日を浴びた岬からの眺めはすばらしい。
真鶴港を見下ろす高台には貴船神社。7月27日、28日におこなわれる「貴船祭」は日本の三大船祭りのひとつ。神社の境内には祭りの船が展示されている。それだけの祭りをおこなえるほど真鶴の海は豊かなのだ。
ここは関東でも屈指の「魚のうまい町」。真鶴漁港前の「かわはぎ」という店で「刺し身定食」(2310円)を食べたが、ヒラメ、ブリ、カンパチ、カワハギ、アオリイカの5品の刺し身は鮮度満点。カマスの焼き魚つきだった。

テーマ : 国内旅行
ジャンル : 旅行

海道をゆく(9)「しまなみ海道編」

 (『ツーリングGO!GO!』2005年5月号 所収)

■一言コメント■(※本ブログでは地図欠落)
1、千光寺公園 千光寺山頂展望台からの眺めは絶景!(尾道)
2、駅前渡船 大人100円 バイク10円 5分おきに出る(尾道)
3、歌港 百島へのフェリーが出る(向島)
4、高見山 向島の最高峰(向島)
5、白滝山 山頂には石仏群(因島)
6、水軍城 村上水軍の資料館(因島)
7、大浜崎 因島最北端の岬(因島)
8、地蔵鼻 岬の突端に展望台(因島)
9、土生港 芸予諸島の中心港(因島)
10、重井西港 三原、細島へのフェリー(因島)
11、耕三寺 西の日光(生口島)
12、シトラスパーク瀬戸田 世界の柑橘類が見られる(生口島)
13、洲江港 磐城島へのフェリー 1日26便(生口島)
14、沢港 三原へのフェリー 1日26便(生口島)
15、鳥取岬 大三島最北端の岬(大三島)
16、宮浦港 大崎上島へのフェリー(大三島)
17、大山祇神社 伊予の一の宮(大三島)
18、鼻栗瀬戸展望台 鼻栗瀬戸の早い流れを見る(大三島)
19、盛港 忠海へのフェリー 1日13便(大三島)
20、開山展望台 山頂周辺はフラワーパーク(伯方島)
21、船折瀬戸の展望台 激流の船折瀬戸を見下ろす(伯方島)
22、能島 能島村上水軍の拠点(能島)
23、村上水軍博物館(大島) 
24、下田水港 今治へのフェリー 1日27便(大島)
25、来島 来島村上水軍の本拠地(来島)
26、県道166号 絶好の小半島周遊ルート(今治)
27、大角鼻 芸予諸島の島々を一望(今治)
28、波止浜港 来島への船が出る(今治)
29、波方港 竹原へのフェリー 1日18便(今治)

■ガイド■
1、しまなみ海道への道
 関東、関西圏から高速道で行くと山陽道の福山西ICで高速道を降りる。そのままR2の松永バイパス(自動車専用道)に入り、西瀬戸尾道ICで西瀬戸自動車道(しまなみ海道)に入っていく。福山西IC手前の福山SAでしまなみ海道の情報を得たらいい。ここでは今、評判の尾道ラーメンも食べられる。

2、しまなみ海道
 尾道から新尾道大橋で向島に渡り、因島大橋で因島に渡り、生口橋で生口島に渡る。ここまでが広島県になる。
 生口島からは多々羅大橋で大三島に渡り、大三島橋で伯方島に渡り、伯方・大島大橋で大島に渡り、最後に来島海峡大橋で四国本土の今治へ。このように全部で7本の橋を渡る。
 このしまなみ海道のよさは125㏄以下の原付でも走れること。歩行者、自転車、原付用のレーンが別にある。原付だと新尾道大橋のかわりに尾道大橋を渡っていくが、最初の尾道大橋以外はすべて料金箱にコインを入れるようになっている。その合計は550円でしかない。
 原付でひとつ苦労する点は、原付専用レーンの入口がわかりにくいこと。橋を渡ると、いったん「しまなみ海道」から一般道に入り、島を横断して次の橋を渡るのだが、その入口がみつけにくいのだ。

3、尾道
 しまなみ海道に入る前に、尾道にはぜひとも寄ったらいい。おすすめは千光寺山の山頂展望台。そこからの眺めは絶景だ。尾道の市街地と対岸の向島との間は大河を思わせるような尾道水道。瀬戸内海に浮かぶ芸予諸島の島々はまるで山脈の山々が連なっているかのように見える。R2のすぐわきが乗り場になっている「千光寺山ロープウエイ」(往復420円)で登るのがおすすめだ。

4、尾道水道
 尾道からは対岸の向島へと、尾道水道を渡るフェリーがひんぱんに出ている。尾道駅前からの「駅前渡船」は人が100円でバイクは10円。50㏄でも750㏄以上でもバイクはすべて10円。しかも5分おきに出ている。「尾道渡船」や「岸本渡船」も同額。「福本渡船」は人が100円でバイクが80円。そのほかに桑田渡船もある。
 尾道水道は日本一のフェリー密集地帯だ。これほどひんぱんにフェリーが行き来する海はない。尾道から向島にはしまなみ海道の新尾道大橋のほかに尾道大橋でも渡れる。これも安い。バイクは50円(原付は10円)。このように尾道から向島というのはきわめて渡りやすい。

5、向島(むかいしま)
 しまなみ海道の最初の島。島の北側は尾道水道。対岸の尾道の市街地を間近に眺める。日立造船などの大きな造船所がある。東側からは加島や百島、横島などの島々を見る。百島には歌港から出るフェリーで渡れる。南側は布刈瀬戸。対岸の因島にはしまなみ海道の因島大橋がかかっている。西側は岩子(いわし)島との間の波静かな御幸瀬戸。
 岩子島には向島大橋で渡っていける。このように島の東西南北ではまったく違う顔をしている。県道377号での向島一周は21キロだ。

6、高見山(向島)
 向島の最高峰。標高283mの山頂までバイクで登れる。山頂展望台(無料)からの眺めがすごい。左から加島、田島、横島、当木島、百貫島、江ノ島、魚島、高井神島、豊島と眺め、右手の弓削島、因島へとつづく。眼下には向島の観音崎。高見山は瀬戸内海有数の展望台だ。

7、因島(いんのしま)
 大三島と並ぶ芸予諸島の主島。向島からは因島大橋で渡る。県道366号での因島一周は34キロ。一部、R317とも重複する島の西側は開けているが、東側は断崖上の曲がりくねった道を行く。その途中には梶ノ鼻と白嶽ノ鼻の2つの岬。ともに眺めがいい。
 島の南部からは密集した芸予諸島の島々を間近に眺める。その名の通り、島の南側の海が安芸と伊予の国境(現在の広島と愛媛の県境)になっているが、境などまるでないかのように島々間の行き来は盛ん。全島が因島市で島南部の土生が中心地になっている。
 しまなみ海道では因島北と因島南の2つのICがあるが、尾道方向から行くと因島で降りられるのは「因島北」だけなので用注意。

8、白滝山(因島)
 因島北部の標高226mの山。山頂の展望台(無料)からの眺めは絶景。360度の展望を楽しめる。しまなみ海道の因島北IC近くから入っていくルートは駐車場から山頂まで徒歩25分だが、県道366号から入っていくルートだと駐車場から徒歩5分で山頂に登れる。
 山頂には三大師像など、多数の石仏がまつられている。その数はなんと700体にもなる。山麓には「因島フラワーセンター」(500円 9時30分~16時 木曜休み)がある。

9、因島水軍城(因島)
 R317からわずかに入ったところにある。因島といえば中世の瀬戸内海を牛耳った海賊軍団「村上水軍」の島。「因島水軍城」(310円)には村上家に伝わる鎧・兜や古文書が展示されている。「村上水軍」の主力艦だった大阿武船の精巧な模型が目につく。「因島水軍城」下の金蓮寺は「村上水軍」の菩提寺。そこでは因島村上家歴代の墓を見る。

10、大浜崎(因島)
 因島最北端の岬。そこには灯台。灯台記念館(無料)もある。この建物は日本に残る唯一の木造の船舶通航・潮流信号所。このような信号所がおかれるほど対岸の向島との間の布刈瀬戸の潮流は流れが速い。岬には「因島八十八ヶ所」1番札所の霊山寺がある。島の人たちは「四国八十八所めぐり」のかわりに「島八十八ヶ所めぐり」をしている。

11、地蔵鼻(因島)
 因島南部の三庄港からは地蔵鼻まで行ける。岬の突端には展望台。目の前には弓削島が横たわっている。正面には百貫島、左手には横島、田島が見える。岬の周辺は美可崎城跡。「因島八十八ヶ所」38番札所の金剛福寺もある。

12、因島公園(因島)
 因島南部の天狗山(207m)を中心とする公園(無料)。山頂展望台からはしまなみ海道の島々を一望する。公園内にある国民宿舎「いんのしまロッジ」(電話0845-22-4661)はおすすめ。芸予諸島めぐりの絶好の拠点。ここの食事はいい。朝食には柳川鍋がついた。

13、土生港(因島)
 芸予諸島の中心港。ここからは生名島へ49便、弓削島へ25便、岩城島へ20便のフェリーが出ている。さらに因島からのフェリーというと島南部の家老渡港から弓削島へ30便、金山港から生口島へ37便、島北部の重井西港から三原へ8便、細島へ9便のフェリーが出ている。

14、生口島(いくちじま)
 因島からは生口橋で渡る。しまなみ海道ではこの島までが広島県。生口島内のしまなみ海道は未完成。尾道方向から来ると生口橋を渡ってすぐの生口島北ICで降り、今治方向へは生口島南ICから入るようになる。R317→県道81号での島一周は26キロ。
 島は一部が因島市で大半が瀬戸田町になる。島の東側からは対岸に岩城島を見る。島中央の積善山(369m)は三角形の尖った山。どこからでも目につく。洲江港から1日26便のフェリーが出ている。島の北部の沢港からは三原へ1日26便のフェリーが出ている。高根大橋でつながっている高根島は「高根ミカン」の産地。

15、耕三寺(生口島)
「西の日光」ともいわれる私寺。三原への高速船の出る瀬戸田港の近くにある。ここでひときわ目につくのは孝陽門。日光の陽明門を真似て造られた。堂々とした本堂。五重塔もある。よくぞここまで造ったものだ。入場料1200円 9時~17時 年中無休

16、平山郁夫美術館(生口島)
 耕三寺のすぐ近くにある。シルクロードの絵画で名高い平山郁夫は瀬戸田町で生まれ育った。館内にはシルクロードやしまなみ海道を描いた作品の数々が見られる。入館料600円 9時~17時 年中無休

17、シトラスパーク瀬戸田(生口島)
 しまなみ海道の生口島南ICの近くにある日本初のシトラス(柑橘類)のテーマパーク。シトラスガーデンでは世界各地の代表的な柑橘類が栽培されている。シトラスパビリオンは柑橘類の情報センター。そのほか食の館や香りの館、ハーブガーデンなどがある。日本有数の柑橘類の産地の瀬戸田町らしいテーマパーク。入園無料9時~16時火曜休み

18、大三島
 芸予諸島最大の島。生口島からは多々羅大橋で渡る。大三島、伯方島、大島の愛媛県側の「しまなみ海道」の3島は2005年1月16日、今治市と合併。大三島の上浦町と大三島町、伯方島の伯方町、大島の宮窪町と吉海町の5町は消滅。県道51号(317と一部重複)での大三島一周は55キロ。
 島南西部の宗方から北の海岸線からは対岸の大崎上島のほかに岡村島から大崎上島、さらには上蒲刈島と鎖状につながる島々を見る。その光景がすごい。島横断の県道21号には「島峠」の三村峠。

19、道の駅多々羅しまなみ公園(大三島)
レストラン「多々羅夢岬」でのおすすめは「たい丼」(1000円)。味つけした丼飯の上に新鮮なタイの切り身がのっている。その上に卵。瀬戸内海のタイは美味。展望台からは多々羅大橋を一望。

20、多々羅温泉(大三島)
 いままでの「しまなみの湯」(300円 10時~20時 火曜休み)のほかに、新たに「三島の湯」(500円 10時~21時 水曜休み)ができた。巨大ドームの「多々羅しまなみドーム」内の温泉。露天風呂からはしまなみ海道の多々羅大橋を眺める。

21、宮浦港(大三島)
 大崎上島の木江港に1日4便のフェリーが出ている。さらにそのフェリーは大三島の宗方港を経由し、今治港まで行っている。宮浦港はかつては大山祇神社の玄関口。

22、大山祇神社(大三島)
 宮浦港近くの県道21号沿いにある。ここが伊予の一の宮(拝観無料)。5つの「島国」を除くと、一の宮が島にあるのは、ほかには安芸の一の宮、厳島神社があるだけ。境内には樹齢2600年の大楠がある。神社内の宝物館(1000円 8時30分~17時)がとびきりすごい。国宝や重文(重要文化財)がゴロゴロしている。「なんで、こんな島に…」といいたくなる。
 国宝が全部で8点、重文はそれ以上ある。その大半は平安末期から鎌倉時代にかけての武具だ。源頼朝の奉納した鎧は国宝。護良親王の奉納した太刀も国宝。弁慶が奉納したといい伝えられている薙刀もある。宝物館に隣り合って海事博物館があるが、そこには「三島水軍」の使った軍船の模型が展示されている。
 中世の大三島は瀬戸内海の全域を勢力下においた「三島水軍」の拠点。その中心に大山祇神社があった。それだからこそ、これほどの国宝、もしくは国宝級の武具がこの地に集まったのだ。

23、鳥取岬(大三島)
 大三島最北端の岬。県道51号のすぐわきにある。目の前には大久野島が横たわっている。この島は広島県側になる。大久野島は戦前までの毒ガスの島。最盛期には5000人もの従業員がいたという。世界でも最大級の毒ガス製造工場がこの小さな島にあったのだ。
 アメリカ軍が日本本土に上陸して真先に爆破したのがこの毒ガス工場。島には「毒ガス資料館」がある。

24、盛港(大三島)
 大三島北部、鳥取岬近くの港。本州(山陽)側の忠海港へ1日13便のフェリーが出ている。所要時間は25分。いかに本州が近いかがわかる。そのうち5便は大久野島経由。

25、井ノ口港(大三島)
 大三島内のR317の終点。かつてはここから生口島へのフェリーが出ていた。今はない。R317は芸予諸島を縦貫する「島国道」。起点が松山で終点が尾道になる。大島は下田水港から宮窪港まで、伯方島は尾浦港から熊口港まで、大三島は瀬戸港から井ノ口港までというように、次の島へのフェリーの出る港がそれぞれの島でのR317の起点、終点になっている。

26、伯方島
 大三島からは大三島橋で渡る。県道50号での伯方島一周は24キロ。島北部の開山(148m)山頂の展望台からは対岸の大三島の海岸線を一望する。山頂周辺には「開山フラワーパーク」(無料)。島南部の船折瀬戸の展望台からの眺めはすごい。対岸の鵜島との間の瀬戸を急流が流れていく。まるで大河の激流のようだ。
 この島は昔から海運が盛ん。島の多くの人たちが海運業に従事し、島の船舶保有トン数も多い。かつては製塩の島。天然塩「伯方の塩」はその名残を今にとどめている。

27、大島
 伯方島からは伯方・大島大橋で渡る。しまなみ海道は大島でも途切れ、大島北ICでいったん降りるようになる。今治には大島南ICから乗り、来島海峡大橋で今治北IC、そして終点の今治ICへ。大島は「大島石」で知られる石の島。島の北部から東北部にかけては石切り場がつづく。島の南部からは対岸の四国本土がよく見える。四国山脈の山々が連なり、最高峰の石鎚山(1982m)もよく見える。県道49号などでの島一周は48キロ。

29、村上水軍博物館(大島)
 能島を拠点にした能島村上水軍の博物館(200円 9時~17時月曜休み)。村上氏は能島、来島、因島の3家からなり、お互いにきわめて強い同族意識を持っていた。海賊軍団「能島村上水軍」の活躍ぶりが展示されている。能島村上水軍を育んだ激しい潮流の能島の海を館内で体感。屋外には復元された能島村上水軍の「小早船」。

30、カレイ山展望台(大島)
 大島の北部、R317から入り、しまなみ海道の大島北ICのわきを登っていく。村上水軍の物見台だった山頂展望台(無料)からは船折瀬戸に浮かぶ能島を見下ろす。「えー、あの島が村上水軍の本拠地?」と思わせるような小島。
 反対側に目を向けると「大島石」の大きな石切り場。駐車場には「瀬戸の水軍」の歌碑が建ち、その前に立つと鳥羽一郎の歌が流れてくる。

31、亀老山展望台(大島)
 大島の南部、R317から入っていく。標高307mの亀老山頂までバイクで登れる。快適なワインディングルート。山頂展望台(無料)からの眺めは絶景。まるで瀬戸内海を手に入れたかのような壮大な気分を味わう。それほどの展望。

32、下田水港(大島)
 大島内のR317はここからはじまる。しまなみ海道の来島海峡大橋を間近に眺める。しまなみ海道に負けずに、今治へ1日27便と、ひんぱんにフェリーが出ている。

33、糸山公園
 今治北ICの近くにある。展望台(無料)からは正面にしまなみ海道の来島海峡大橋、左手に来島、その向こうには大三島、岡村島、大崎下島を眺める。糸山公園からわずかに北側に下ったところには「大潮荘」。ここの魚はうまい。おすすめは「刺し身定食」(1575円)。

34、波止浜港
 ここが四国側のR317の終点。かつては大島へのフェリーが出ていた。現在は来島、小島、馬島への渡船が1日10便、出ているだけ。波止浜港から小半島をぐるりとまわる県道166号はおすすめルート。造船所を抜け出ると目の前の海に来島が浮かんでいる。来島村上水軍の本拠地となった島。海辺の密集した家々がよく見える。県道38号とぶつかる波方港からは本州側の竹原港へのフェリーが1日18便出ている。

35、大角鼻
 今治から県道166号でめぐる小半島の突端の岬。大角浜公園の高台上の展望台(無料)からは芸予諸島の島々を一望。ここは「アイランドウオッチング」に最適。右手の大島から大三島、大崎上島、岡村島、そして左手の大崎下島へと島また島なのだ。

36、今治港
 しまなみ海道のカソリの帰路のおすすめは今治港6時20分発の土生港(因島)行きのフェリー(芸予観光フェリー 電話0898-32-6712)に乗ること。このフェリーは1日1便。大島→伯方島→岩城島→佐島→弓削島→生名島に寄島し、2時間15分で土生港に到着する。存分に瀬戸内海の島々を楽しめる。                        


■食べものガイド■
1、たこ天丼
 しまなみ海道の大浜PA(因島)で食べた。丼飯の上にゴソッとたこの天ぷらがのっている。迫力満点。味も抜群。しっかりとしたかみごたえのあるタコだ。たこ天うどん(500円)もある。

2、鯛めし御膳
 伊予の一の宮、大三島の大山祇神社に近い「せとうち茶屋」で食べた。1050円。鯛めしをメインにした上品な味わいの定食で、瀬戸内海ではタイが一番の御馳走。家庭でも客をもてなすときはタイなのだ。

3、民宿「名駒」の夕食
 大島南部・名駒にある民宿「名駒」では瀬戸内海の魚料理をふんだんに食べることができた。カソリ大満足。そこでの夕食は次のようなもの。メバルの姿造り、タイ、タコ、イカの刺し身、タイの石焼き、エビ、サザエ、ホゴの煮魚、タコと海草の酢の物。ご飯はタイを炊き込んだ鯛飯、汁はアコのお澄まし。そのほかに煮物や漬物がついていた。ここはカソリおすすめの「島民宿」。1泊2食8500円 0897-84-4172

テーマ : 国内旅行
ジャンル : 旅行

秘湯めぐりの峠越え(58)伊勢神峠(愛知)

 (名古屋→稲武191キロ・取材日2000年7月7日)

 名古屋から国道153号で豊田、足助と通り、伊勢神峠を越えた。
 スズキDJEBEL250GPSバージョンを走らせ、その間では、足助の町の入口にある白鷺温泉を第1湯目に、全部で6湯の温泉に入った。

 まず最初に伊勢神峠の新道のトンネルを抜けた。次に旧道の峠のトンネルも走り抜ける。この旧道のトンネルを走るのは、ちょっと勇気がいる。なにしろ伊勢神峠といえば、中部圏屈指の幽霊スポットなのだ。

 足助では町中の食堂「川安」で「うな重」を食べたが、そこでは地元のタクシー運転手と隣同士になり、食事をしながら伊勢神峠にまつわる話を聞いた。

 その運転手の同僚が足助から若い女性を乗せ、稲武へと伊勢神峠を越えた。
 雨の激しく降る夜だったという。峠のトンネルを抜け出たところで何気なく後部座席を見ると、若い女性の姿はなく、シートがびっしょり濡れていたという。その運転手は気の毒なことに、ショックのあまりその後、1ヶ月も寝込んだという。

 そんな伊勢神峠を越え、稲武の道の駅「どんぐりの里」に隣り合った稲武温泉の「どんぐりの湯」に入り、国道沿いの夏焼温泉「青柳亭」に泊まった。

 湯から上がると、まずはビールだ。
 ゼンマイの煮物とハチノコをつまみに飲む冷えたビールはうまかった。そのあとで夕食を食べるのだった。

■伊勢神峠編で入った温泉■
1、白鷺温泉「白鷺館」(入浴料800円)巴川わきの一軒宿。歴史の古い白鷺伝説の湯
2、岩神の湯(入浴料530円)ガラス張の大浴場。4つの大露天風呂は水着着用
3、川怒温泉「長門荘」(入浴料500円)足助川を目の前にする露天風呂がいい
4、笹戸温泉「勇屋別館」(入浴料700円)矢作川沿いの温泉旅館。ここには8軒の宿
5、稲武温泉「どんぐりの湯」(入浴料600円)大浴場には石の湯船と檜風呂
6、夏焼温泉「青柳亭」アユの塩焼き、小アユのフライ、馬刺の夕食がよかった!

テーマ : ツーリング
ジャンル : 車・バイク

秘湯めぐりの峠越え(57)谷峠編(石川・福井)

 (金沢→勝山693キロ・取材日2000年7月6日)

 出発点は北陸の古都、金沢。そこから国道157号で谷峠に向かった。
 スズキDJEBEL250GPSバージョンを走らせ、その間では鶴来温泉を第1湯目に、白山麓の白山温泉まで8湯の温泉に入った。

 秘湯の岩間温泉にも足を延ばした。ここは断崖上の道が大崩落し、3年近くも休業していた。まだ温泉に入れるような状態ではなかったが、一軒宿「山崎旅館」のご主人がせっせと温泉宿再開に向けて宿の手入れをしていた。営業が再開されたら、ぜひとも入りにいこう。

 石川・福井県境の谷峠のトンネルを抜け、福井県側の勝山市に入ると、恐竜の像が建っていた。今、勝山は恐竜ブームで沸いている。昭和63年に谷峠下の北谷で恐竜の歯の化石が発見されてからというもの、恐竜の骨や足跡などの化石が続々と発見されている。勝山は“恐竜王国”なのだ。

 福井県側の杉山温泉、勝山温泉の2湯に入り、勝山の中心街に出た。

■谷峠編で入った温泉一覧■
1、鶴来温泉「さわだ旅館」(入浴料500円)石の湯船。無色透明の肌にやわらかな湯
2、めおと岩温泉(入浴料250円)ガラス張りの明るい大浴場。地元民の憩いの場
3、白山杉の子温泉(入浴料300円)湯が太いパイプから勢いよく流れ出ている
4、大門温泉「大門温泉センター」大浴場からの眺めがすごくいい。手取川の谷間の風景
5、中宮温泉「山田旅館」(入浴料500円)緑がかった湯の色。風情のある木の湯船
6、白山一里野温泉「温泉センター天領」(入浴料700円)大岩を組んだ露天風呂
7、白峰温泉「総湯」2つの湯船。ひとつは深め。豪快に湯の流れ落ちる打たせ湯がいい
8、白山温泉「永井旅館」すぐ前には白山の「一ノ瀬ビジターセンター」がある
9、杉山温泉「杉山鉱泉」国道から3キロほど山中に入ったところにある。谷峠の秘湯
10、勝山温泉「温泉センター水芭蕉」大浴場の湯につかり、大広間でゴロ寝。食堂あり

テーマ : ツーリング
ジャンル : 車・バイク

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