著者・管理人

Author: 賀曽利隆
Twitter:@kasori3000
Administrator:ウザワ・K

電子で復刊!
カテゴリー
Amazon
ブログ内検索 by Google
広告も社会の窓。
最近のコメント
RSSフィード
FC2ブログランキング
このブログが面白いと思ったらたまに(あるいは頻繁に!)クリックしてくださいね(ポチっとな)。それで何が起こるのかは僕も知らんけど…。
カソリお役立ちリンク
管理人推奨リンク

「南米・アンデス縦断」(32)

 12月19日。6時に起きると、早朝のオルロの町を歩く。町はきれいに掃き清められている。天気は晴れ。すがすがしい高原の空気を吸って1時間ほど歩いた。

「ホテル・スクレ」に戻ると朝食。パンとチーズ、ジュース、フルーツの朝食を食べ、、オルロを出発。アンデス高地(アルティプラノ)を貫く国道1号を行く。

 リャマを放牧している村々がつづき、やがてミニ・グランドキャニオンを思わせる峡谷に入っていく。岩肌の色は、どぎついほどに赤い。前方には黒雲。やがてポツポツと雨が降ってくる。峠道を登っていくと、雨が雪に変わった。さらに峠道を登り、真っ黒な雲の中に完全に入ると、なんとヒョウが降ってきた。それもパチンコ玉くらいの大きなヒョウがバチバチバチバチとたたきつけるように降ってくる。おまけに雷鳴が轟き渡る。

 これが落雷の怖さ。突然、目の前がピカッと明るくなった。その瞬間、大音響とともに、バイクのすぐ近く、距離にしたら20メートルくらいの民家の庭の木に雷が落ちた。モウモウと紫色の煙が立ちのぼる。腰が抜けんばかりに肝を冷やした。

 ヒョウの降り方は一段と激しくなり、路面はあっというまに白くなる。首筋のウエアのすきまからヒョウが入ってくる。ヘルメットとゴーグルの間の、わずかなすきまに当たるヒョウが痛い。懸命になってDR-Z400Sのハンドルにしがみつき、ついに峠を越えた。すると天気が変わった。ヒョウはやみ、薄日が差してきた。

 銀鉱山で栄えたポトシに到着。標高4180メートルの世界最高所の都市。人口10万人のポトシは、歴史の古い南欧の町を連想させた。石畳の坂道、家々の出窓。町のどこからでも銀山のボタ山が見える。

 銀山の歴史は古く、1545年に銀が発見され、それとともにポトシの町が建設された。1562年にはスペイン王室の造幣局が設置され、それ以降、300年間、銀をスペイン本国に送りつづけた。最盛期には人口16万人を数え、南米最大の都市だった。

 ポトシで国道1号と分かれ、ウユニの町に通じるダートに入っていく。天気は回復し、ウユニに近づくにつれてジリジリと強い日差しが照りつけた。

 標高3700メートルのウユニに到着したのは19時。「ホテル・ジラソレス」に泊まり、町の食堂で夕食。野菜スープとヌードルを食べた。スープにもヌードルにも白いチーズがのっている。

IMG_6006_2013102722595195c.jpg
オルロの町を出発

IMG_6009.jpg
アンデス高地のダートを走る椋原眞理さん

IMG_6011.jpg
ウユニに近づくと平坦な高原になる

IMG_6012.jpg
ジリジリと強い日差しが照りつけている

IMG_6015.jpg
夕食の野菜スープ

IMG_6016.jpg
夕食のヌードル

テーマ : ツーリング
ジャンル : 車・バイク

「南米・アンデス縦断」(31)

 ラパスとオウロの中間点のパタカマヨの町を出発。アンデス高地を一直線に貫く国道1号を南下する。左手には東山脈の山々、右手にはゆるやかな茶褐色の山並みが連なっている。右手の茶褐色の山並みの向こうがアンデス山脈の主脈になる。三角形をした目立つ雪山がサハマ山(6542m)であろうか。

 なだらかな峠を越える。といっても峠下のパンドロが4325メートルなので、峠は4500メートル前後の高さだと思われる。

 パンドロを過ぎると川沿いの道になるが、この川はチチカカ湖から流れ出るデサグアデロ川の支流になる。ポーポ湖に流れ込むデサグアデロ川は内陸河川。一段と乾燥した風景になる。デサグアデロ川流域の大湿地帯の一部は干上がり、真っ白な塩原になっている。

 ラパスから237キロのオルロに到着。人口22万人の町で標高3704メートル地点にある。ここでは「ホテル・スクレ」に泊まった。

 部屋に荷物を入れると、さっそく町に出る。市場を歩き、線路沿いの雑踏を抜け、オルロ駅へ。ここからは1日1本、ウユニまで行く列車が出ている。ウユニからはアルゼンチン国境とチリ国境に列車で行ける。

 オルロの町をひとまわりしたところで「ホテル・スクレ」に戻り、みんなで町の食堂へ。牛肉とジャガイモ、雑穀のキノアの入ったスープと牛肉ライスの「カルネ・コン・アロス」を食べた。

IMG_5999.jpg
オルロの町を歩く

IMG_6004.jpg
夕食のスープ

IMG_6005.jpg
夕食の「カルネ・コン・アロス」

テーマ : ツーリング
ジャンル : 車・バイク

「南米・アンデス縦断」(30)

 12月17日。夜が明けると、早朝のラパスを歩く。サンフランシスコ寺院からメルカド(市場)へ。メルカドの門はまだ閉まっていたが、路上ではコカの葉や薬草、チューニョ(凍みジャガイモ)、チーズ、川魚などが売られていた。ペルーのリマからのものだという冷凍のイワシを売る露店もあった。

「プレジデンテ・ホテル」に戻ると朝食。パパイヤとマンゴーのジュースを飲み、コーンフレークを食べ、3種類のチーズと2種類のハムでフランスパンを食べる。最後はデザートのフルーツポンチだ。

 ラパスを出発。すり鉢の底からすり鉢の上に登る。雲は多いがまあまあの天気で、標高6462メートルの雪山、イリマニ山がよく見えた。

 ラパスからはアンデスの高原地帯を貫く国道1号でオルロへ。一直線の道がつづいている。乾燥した高原の風景。標高4000メートルを超える高地だが、それほどの息苦しさを感じることもなく、愛車のスズキDR-Z400Sも快調に走りつづける。4000メートルぐらいでは空気が薄いことによって起こるエンジンの不調はみられない。

 ラパスとオルロの中間のパタカマヨの町で昼食にする。ピザ専門の店でピザを食べた。ここでは調理場でのピザづくりを見せてもらった。

IMG_5997.jpg
「プレジデンテ・ホテル」の朝食

IMG_5998.jpg
アンデス高地の国道1号を行く

IMG_6000.jpg
ピザ専門店の調理場

IMG_6001.jpg
ピザづくりを見せてもらう

IMG_6002.jpg
焼き上がったピザ

IMG_6003.jpg
昼食のピザ

テーマ : ツーリング
ジャンル : 車・バイク

「南米・アンデス縦断」(28)

 2007年12月16日。チチカカ湖畔の町、プーノの「タイピカラ・ホテル」の朝食を食べ、8時30分に出発。ボリビアの首都ラパスに向かう。

 チチカカ湖畔のフリやポマタの町を通り、プーノから140キロほど走ったところでペルーとボリビアの国境に到着。チチカカ湖から流れ出る唯一の川、デサグアデロ川が国境になっている。長さ2、30メートルほどの橋を渡り、ペルーからボリビアに入った。ペルーとボリビアの間には、1時間の時差がある。

 ラパスに向かっていく途中ではティワナコ遺跡に寄っていく。ティワナコの町外れにあるプレインカ時代の石造遺跡。神殿や石の門、ピラミッドなどから成っている。

 そのうちの「太陽の門」と呼ばれる神殿入口の石門は高さが4・5メートルもあり、見事な細工がほどこされている。巨大な1枚岩でできているが、その重さは100トンをはるかに超えると推定されている。

 これと同じ石質の岩はティワナコの近辺にはなく、チチカカ湖の対岸で切り出されたという。いったいどのようにしてこれだけの大岩を切り出したのか、また、どのようにしてティワナコまで運んだのか、すべてが謎だとガイドはいう。

 ティワナコ遺跡から80キロ、ボリビアの首都ラパスに到着。晴れていれば標高6480メートルのイリマニ山が見えるのだが、天気は崩れ、雨と霧でまったく見えない。

 標高4000メートルの平原からすり鉢状の窪地に降りていく。急坂、急カーブの連続するスリッピーな坂道が怖い。すり鉢の底がラパスの中心街。標高3600メートルの世界最高所の首都。ちなみに第2位はエクアドルのキト、第3位はコロンビアのボゴタで、1位から3位までを南米の首都が占めている。

 我々は4000メートル台の峠をいくつも越えてきたおかげで空気の薄さに慣れ、3000メートル台の高さだと、別にどうということもない。

 今晩の宿は5つ星の「プレジデンテ・ホテル」。夕食はホテル近くの食堂で。夕食後はラパスの中心のムリリョ広場を歩いた。

 ムリリョ広場の東側には国会議事堂、南側にはカテドラルと大統領官邸がある。ブラジルの大統領がボリビアを訪問しているとのことで、広場にはボリビア国旗とブラジル国旗がはためいていた。

IMG_5987.jpg
プーノの「タイピカラ・ホテル」の朝食

IMG_5988.jpg
朝食のフルーツ

IMG_5990.jpg
ボリビアのティワナコ遺跡

IMG_5991.jpg
ティワナコ遺跡を歩く

IMG_5992.jpg
ラパスの鶏肉と炒めご飯、ポテトの夕食

テーマ : ツーリング
ジャンル : 車・バイク

「南米・アンデス縦断」(27)

 標高3855メートルのチチカカ湖畔の町プーノは、インカ帝国の創始者マンコ・カパックの天孫降臨の地として知られている。クスコよりもはるかに高地なのだが、琵琶湖の12倍もの大湖、チチカカ湖が広がっているので、それほど高い所にいるという感じはしない。ここでは「タイピカラ・ホテル」に連泊する。

 6時、朝食。パパイアジュースを飲み、シリアルとパン、チーズ、ハム、ゆで卵、フルーツを食べ、8時にホテルを出発。マイクロバスに乗ってチチカカ湖の港へ。ここからみなさんは船で「トトラ(葦)の島」で知られるウロス島に渡る。

 メンバーのみなさんを見送ると、「道祖神」の菊地さんと一緒に市内の病院へ。

 じつは昨日、参加者の佐藤さんが事故を起こし、この病院に運び込まれた。佐藤さんは元気そうだったが、バイクに乗れるような状態ではないのでリマに戻り、ほと足先に日本に帰ることになった。

 佐藤さんをフリアカの町の近くにある空港まで送る。通訳のアンドレスが佐藤さんに同行してくれる。空港で佐藤さんと別れたが、2002年の「ユーラシア横断」を一緒に走った仲間なだけに何とも残念な別れになった。

 空港内のレストランで菊地さんと昼食(ハンバーグ)を食べプーノに戻った。

 午後はメンバーの井染さんと一緒にプーノの市場を歩いた。
 前日は佐藤さんの事故だけではなく、井染さんもトラブルに見舞われたのだ。

 信じられないことだが、我々のサポートカーがプーノの町に入り、渋滞で速度を落としたとき、車の荷台に飛び乗った男に井染さんのバッグが盗まれた。その中には大事な電機機器類や衣類などが入っていたということで、井染さんはとりあえずは衣類を買いそろえることになった。そして市場を歩きながらアルパカのセーターやジャージ、Tシャツ、下着、ソックスなどを買った。

 夕方、ウロス島ツアーから戻ってきたみなさんと合流すると、カテドラル(大聖堂)のあるアルマス広場近くのレストランで夕食にする。チチカカ湖の魚料理を食べながら、ウロス島の様子や葦舟に乗った話を聞かせてもらうのだった。

IMG_5977.jpg
「タイピカラ・ホテル」の朝食

IMG_5978.jpg
「タイピカラ・ホテル」の玄関

IMG_5979.jpg
プーノの港

IMG_5981.jpg
世界最高所の大湖、チチカカ湖

IMG_5982.jpg
無数のモーターボート!

IMG_5983.jpg
夕食はチチカカ湖の魚料理

テーマ : ツーリング
ジャンル : 車・バイク

「南米・アンデス縦断」(26)

 標高4312メートルのラヤ峠ではバイクを止めて昼食にする。我々はすでに4000メートル台の世界には慣れているので、それほどの息苦しいさは感じない。パンとチーズ、ハム、それとパイナップルジュースという簡単なものだが、アンデスの4000メートル級の峠で食べていると思うと、ひと味もふた味も違う、何とも味わい深い昼食になった。

 ラヤ峠からはすぐ近くにアンデスの雪山を見る。峠をクスコとプーノを結ぶ鉄道が通っている。

 我々がラヤ峠で昼食を食べている間に、日本人のツーリングライダーが通りかかった。カワサキのKLR650での南米ツーリング。我々は止まってくれた日本人ライダーとしばらく話し、手を振って見送った。

 ラヤ峠を出発。峠を下っていくと、平坦な高原地帯が広がっている。そこでは放牧されているアルパカの群れを見る。

 ラヤ峠を下った高原地帯は、「南米一周」(1984年~1985年)での、忘れられない思い出の地なのだ。

 今回と同じようにクスコからラヤ峠を越えたが、峠を下ったところには、アルパカを放牧している牧童の家があった。

 すでに日が暮れかかっていたので、DR250Sを止め、
「ひと晩、泊めて下さい」
 と頼んだ。

 すると突然にやってきた異邦人にもかかわらず、快く泊めてもらい、牧童の一家(夫婦と3人の子供)には大歓迎された。

 牧童の顔は凍傷にやられて痛々しい。口びるも黒紫色になっている。アルパカの群を引き連れて、寒風をついてラヤ峠の周辺をまわるからだ。

 峠を吹き抜けていく風は、それほどまでに冷たい。バイクで走っているとよくわかるのだが、まるで刃物でほほの肉をそぎ落されるかのような痛みを感じるほどだ。

 夕食には、ぼくのためにアルパカのぶ厚いステーキを焼いてくれた。羊肉に似た味。夜は土間にアルパカの毛皮を敷いてくれた。その上にシュラフ敷いて寝た。

 夜半からはチラチラと雪の降るような寒さだったが、ポカポカと暖かいアルパカの毛皮のおかげで、薄っぺらなシュラッフでも汗ばむほど。まったく寒さを感じることなく、グッスリと眠ることができた。

 そんな牧童の家で過ごした一夜が、なつかしく思い出されるのだった。



 ラヤ峠からフーリアの町を通り、チチカカ湖へ。標高3810メートルのチチカカ湖は世界最高所の大湖だ。湖畔のプーノの町の「タイピカラ・ホテル」に泊まり、夕食はホテル近くのレストランで、チチカカ湖産の淡水魚料理を食べた。

IMG_5973.jpg
標高4312メートルのラヤ峠

IMG_5972.jpg
ラヤ峠から見るアンデスの雪山

IMG_5974.jpg
ラヤ峠のアルパカ

IMG_5976.jpg
夕食のチチカカ湖の魚料理

テーマ : ツーリング
ジャンル : 車・バイク

最近の記事
月別アーカイブ
小さな天気予報

-天気予報コム- -FC2-
FC2カウンター
QRコード
QRコード