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カソリの林道紀行(24)関東編(その2)林道旋風

(『バックオフ』1996年6月号 所収)

一路、北へ。
目指せ“上毛三山”!


 4月6日午前6時、夜明けを迎えたばかりの東京・日本橋に、我ら「野武士軍団」の面々が集合。DJEBEL250XCの賀曽利隆、XLR250RMの坂間克己、アフリカツインの菅原裕。各自、出来たばかりの「林本」を持っている。

 林本というのは、『林道ネットワーク』の本のこと。それを「リンボン」と呼ぶ。「リンボン」は、我ら「野武士軍団」のキーワード。林本・関東篇の林道を総ナメにしようと思うのだ。ターゲットは通り抜け林道。

 6時30分、我ら「野武士軍団」は、同行のDR250Rに乗る迫坪直樹カメランマンとともに、東京・日本橋を出発。高速は一切、使わない。一路、北へ。上州を目指す。上州の名山、赤城山、榛名山、妙義山の“上毛三山”がメインのエリアだ。

 R17→R407→R50経由で群馬県の桐生市へ。もう、山々が目の前だ。そこからR122で山中に入っていく。桐生から25キロ、東村の小中で国道を左折。名所の大滝へ。大滝が記念すべき第1本目の林道、小中新地林道の入口。バイクを並べて記念撮影したあと、いよいよ、関東のダートを走り出す。

 小中新地林道は走りやすい。ゆるやかな峠を越えるが、峠周辺からの眺めもよい。ダート10キロの小中新地林道を走りきり、根利宿に出た。

 そこから第2本目の栗原川林道に入っていく。峠までは除雪されていたので楽に走れた。林道入口から7キロ地点で栄沢林道との分岐点。そこがゆるやかな峠になっている。峠の先が、かなりの残雪。オー、行け、行けと強引に残雪の峠を突破したが、しばらく下ると、また、登り。もう、アウトだ。死に物狂いでバイクを押した。

 北関東の林道は、4月に入っても、まだ、冬景色。残雪との大格闘の末に、やっと峠まで戻り、根利宿に引き返す。ヘトヘト‥‥。薗原湖のわきを通り、R120に出、沼田に向かう。椎坂峠を越えたところで、振り向くと、赤城山の雪が夕日にうっすらと赤く染まっていた。
 沼田からR145で松ノ湯温泉に行き「松渓館」に泊まった。


榛名山から妙義山へ、
上毛三山は味がある!


 翌朝は松ノ湯温泉「松渓館」の奥さんに無理をいって早めに朝食をつくってもらい、7時、出発。1日を最大限につかって関東の林道を走りまくるのだ。

 R145沿いのコンビニでバイクを止め、カンコーヒーを飲みながら「林本(リンボン)」の榛名山、妙義山周辺のページをたんねんに見る。リンボンはほんとうに手離せないよ。

「さあ、榛名山だ!」
 中之条からR353に入り、JR吾妻線の小野上駅近くで国道を右折し、榛名山の林道群に北側から入っていく。

 まずは北榛名山林道だ。喜び勇んで林道に入ったものの、舗装路がつづき、
「えー、全線が舗装かよー」
 と、泣きたくなったころに、やっとダートになった。

 我ら「野武士軍団」の面々は、ダートに入ると、急に生き生きとした表情に変わる。その目に見えた変化がおもしろい。まさに“ダート命”の軍団なのだ。


榛名山北側斜面を貫くダート

6キロ(途中に2キロほどの舗装区間がある)の北榛名山林道を走り、つづいて、榛名山林道に入っていく。工事区間を抜け出た先の、県道の高崎榛名吾妻線にぶつかるまでの間は、かなりラフなダート。轍が深く、水溜まりが連続している。短い区間だけど、走りがいのあるダートに、うれしくなってしまう。

 県道で外輪山の峠を越え、榛名湖畔に下る。次に天神峠を越え、峠道を下り、榛名神社を過ぎたところで左折し、榛名山南側斜面を貫く南榛名山林道に入っていく。ダート7キロ。さきほどの北榛名山林道は寒々としていたが、この南榛名山林道は暖かな日差しが差し込めていた。


林道で食う釜めしのうまさ。
野武士軍団、歓喜の声!


 榛名山から妙義山へと、舞台を移す。R18を走り、松井田に近づくと、特徴のあるギザギザした山の形の妙義山が間近に迫ってくる。“上毛三山”の最後の山。妙義荒船林道も北側から入っていく。

 入口は碓氷峠下の横川。横川といえば“釜めし”。名物の釜めしとカン入り緑茶を買い、ザックに入れ、妙義荒船林道に向かっていく。R18から6キロ、裏妙義の妙義湖畔を過ぎると待望のダートに入る。上毛三山の林道群のなかでは、一番おもしろく走れる妙義荒船林道だ。

 妙義山の岩山の姿が遠ざかると、稜線に向かって一気に登っていく。中之岳林道との分岐点あたりは広々と開けている。さっそくバイクを止め、弁当の釜めしを開く。ゴックンとつばを飲み込むほどのうまさ。林道で食べる釜めしは、最高の味だ。
 ダート15キロの妙義荒船林道を走り、和美峠に出た。


関東最長の御荷鉾を走った。
さあ、最後はナイトラン!


 和美峠からR254の下仁田に下り、そこから、南牧川沿いに勧能へ。田口峠を越えれば信州という西上州最奥の集落だ。

 勧能から関東最長ダートの御荷鉾スーパー林道に入っていく。ふつう御荷鉾といえば、神流湖のわきから入っていくが、我ら「野武士軍団」、それを逆コースで走ろうというのだ。

 まずは御荷鉾のファースト・ステージの塩ノ沢峠へ。その間は大石がゴロゴロしているハードな区間だったが、ダートは均され、ずいぶんと走りやすくなっている。おまけに、1キロの舗装区間もできている。
「御荷鉾も変わったなあ!」

 だが、ほんとうに変わったのは、その先だ。
 20キロのダートを走り、県道と交差する塩ノ沢峠を過ぎ、御荷鉾のセコンド・ステージに入ると、舗装路が延びている。ダートになっても、乗用車で楽に走れるくらいのいい道になっているではないか‥‥。
「おー、これが、御荷鉾かよ」
 と、カソリ、DJEBELのハンドルを握りながら、思わず叫んでしまう。

 林道沿いには森林公園ができ、展望台ができ、休憩所ができている。これでは、“御荷鉾観光林道”ではないか‥‥といいながら20キロのダートを走り、万場から上がってくる道と交差する塩沢峠に到着した。

 塩沢峠から神流湖までのサード・ステージは、さらに道がよくなり、舗装区間も長くなる。稜線近くを走るので眺望は抜群。眺めのよさだけは、以前と変わりがない。サード・ステージのダート区間は10キロ。こうして50キロのダートを走り、神流湖畔に出たが、50キロは50キロ、御荷鉾が関東最長のダートであることには変わりがない。

 R299で志賀坂峠を越え、秩父へ。日暮れ。ラーメン屋でラーメンライスを食べてパワーをつけ、林道ナイトランの開始だ。まずは奥武蔵篇の広川原逆川林道。4キロのダートを走り、峠を越え、名栗に下った。

 最後が奥多摩篇。小沢峠を越え、青梅へ。さらに、五日市へ。そこから盆堀林道に入っていく。体はクタクタに疲れているが、気分は不思議なほどに爽快だ。ダート7キロの盆掘林道を走り、和田峠を越えてR20に出た。

 23時、相模湖駅前にゴール。日本橋から676キロ。そのうち123キロがダートだった。

テーマ : ツーリング
ジャンル : 車・バイク

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