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「青春18きっぷ2010」(10)

 仙台発12時49分の小牛田行に乗車。4両編成のロングシートの列車だ。
 この電車は一関始発で、仙台で折り返しの小牛田行になる。

 仙台を出ると東仙台、岩切、陸前山王と停車し、次が国府多賀城駅。多賀城の町からは離れているが、この駅のすぐ近くに陸奥国の国府、多賀城跡がある。またここには「日本三大古碑」のひとつ「壷碑」がある。
「壷碑」といえば芭蕉の「奥の細道」の重要な舞台だ。

===
 つぼの石ぶみは、高さ六尺余り、横三尺ばかりか。苔を穿ちて文字幽かなり。四維国界の数里をしるす。「この城、神亀元年、按察使鎮守府将軍大野朝臣東人之所里也。天平宝字六年、参議東海東山節度使同将軍恵美朝臣■修造而。十二月朔日」とあり。聖武皇帝の御時に当れり。

 昔よりよみ置ける歌枕、多く語り伝うといえども、山崩れ、川流れて、道改まり、石は埋もれて土に隠れ、木は老いて若木に代われば、時移り、代変じて、そのあとたしかならぬことのみを、ここに至りて疑いなき千歳の記念、今眼前に古人の心を閲す。行脚の一徳、存命の喜び、キ旅の労を忘れて、涙も落つるばかりなり。
(『おくのほそ道』)
===

 芭蕉は千年前に建てられた壷碑を見て、「涙も落つるばかりなり」といっている。それは千年前の人と心をひとつにできた喜びといっていい。これが旅の真髄というものだろう。あらためて芭蕉はすごい旅人だと思うのだが、そんな思いに浸れる「壷碑」がこの国府多賀城駅のすぐ近くにある。

 国府多賀城駅の次は塩釜駅。
 塩釜には1200年前に創建された陸奥国の一の宮、塩竃神社がある。
 多賀城から塩竃にかけてはかつての陸奥国の中心だった。

 塩釜の次は松島。その間では日本三景の松島を見ることができる。
 松島の次が愛宕駅。
 この駅を過ぎると風景はガラリと変り、列車ははてしなく広がる仙台平野を行き、鹿島台駅、松山町駅と停車していく。

 鹿島台には温泉がある。
 松山町駅のある松山は一関に通じる松山街道の起点だ。
 松山町駅を過ぎると、大河の風格の鳴瀬川を渡り、終点の小牛田に到着。電車はここで折り返しの仙台行になる。

 小牛田駅は東北鉄道網の拠点駅。ここは陸羽東線の始発駅で、古川、鳴子温泉を通って山形県の新庄に通じている。太平洋岸へは、石巻線が石巻から女川へ、気仙沼線が気仙沼へと通じている。

 それにしてもぼくは不覚だったが、東北本線が塩釜、松島、小牛田を通っているとは思わなかった。仙台から東北新幹線に沿って古川へ、そして一関に通じているとばかり思っていた。つまり古川で東北本線と陸羽東線は交差していると勘違いしていたのだ。

 東北新幹線は「仙台~一関」間はほぼ直線の最短コースを走っているが、東北本線は大きく迂回して、その東側を通って一関まで行っている。東北新幹線沿いの在来線はない。

 こうして鈍行でひとつづつの駅に停まっていく良さがここにある。車窓の風景を眺めるだけでなく、じっくりと地図を見る時間もある。地図をみることによって自分の間違いにも気づかされるのだ。

 それと、この地方の中心地、古川には驚かされる。
 2006年に古川市を核とし、鹿島台町、松山町、三本木町、岩出山町、鳴子町、田尻町の1市6町が大合併し、今では大崎市。山形県境の中山峠までが大崎市になっている。

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仙台駅の中央改札口

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小牛田行が入線

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日本三景の松島

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松島駅の次の愛宕駅

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広々とした仙台平野を行く

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松山町駅

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鳴瀬川を渡る

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小牛田駅に到着

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小牛田駅

テーマ : 鉄道の旅
ジャンル : 旅行

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