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アフリカ縦断2013-2014(その19)

「ナイロビ→ケープタウン編」(19)


 12月31日5時、起床。トイレ、シャワーをすませ、6時、朝食。マヨパンに魚のかんづめ、それとバナナ、マンゴーを食べる。さらにキャンプ場の庭に成っているグアバの実を取って食べた。
 7時、リビングストンの「ジョリーボーイズ・キャンプ」を出発。ジンバブウェ国境までは10キロほど。ザンビアでの出国手続きを終えると、ザンベジ川にかかる橋を渡ってジンバブウェに入った。ジンバブウェのビザは国境で取ったのだが、30USドル。この国の通貨はUSドルなのだ。

 いよいよ「アフリカ縦断」のハイライト、世界最大のビクトリアの滝を見る時がやってきた。
 ビクトリアフォールズの町中にある「ビクトリアフォールズ・レストキャンプ」にテントを張ると、我々はビクトリアの滝へと急ぐ。気持ちがはやる。駐車場にバイクを止めると、大地を揺るがすような轟音が聞こえてくる。

 ゲートで入園料を払い、かわいらしい猿が群れる森の中を通り抜けると、目の前に巨大なビクトリア滝が現れた。あまりのすごさにしばらくは声も出ない。ザンビアとの国境を流れるアフリカ第4の大河、ザンベジ川が幅1700メートルにわたって118メートルの落差で落ちていく。
 大滝には虹が何本もかかっている。夕立のような水しぶきを浴びて体中が濡れているのも忘れ、茫然として大自然の驚異に見入った。1855年にリビングストンがヨーロッパ人としては初めてこの滝を目にしたときは、どんなにか驚いたことだろう。リビングストンは当時のイギリスの女王、ビクトリア女王にちなんで「ビクトリアの滝」と命名した。

 ぼくは1968年の「アフリカ縦断」の時に初めてビクトリアの滝を見た。その時はローデシア(現ジンバブエ)南部の中心地、ブラワーヨからビクトリアの滝に向かった。ビクトリアフォールズの町に着くなり、ビクトリアの滝に直行。そして大滝を目の前したときは「おー、これぞアフリカ!」と叫んだものだ。

「六大陸周遊」(1973年~74年)の「アフリカ編」の時もビクトリアの滝を見た。今回と同じルートで、ザンビアの首都ルサカからリビングストンまで行った。ビクトリアの滝はリビングストンの町から南に10キロほどのところにあるが、その時も高揚した気分でビクトリアの滝へ。大滝を目の前したときの感動は、じつに大きなものがあった。耳をつんざくような轟音。水しぶきを浴びて、びしょ濡れになりながらも滝を見つづけた。

 ビクトリアの滝はザンビアとジンバブエの国境だが、ジンバブエ側の方がザンベジ川の本流が流れているので、はるかに規模は大きい。ザンビア側は水量が少ないので、雨期に見るのに限るという。その意味では、1974年に行ったときはちょうどいい時期だった。反対にジンバブエ側は水量の減る乾期の方がよく見えるという。

 1968年の「アフリカ縦断」のときには、ジンバブエ(当時のローデシア)側で乾期のビクトリアの滝を見た。ということでこの世界一の大滝を両側から、それも滝を見るのには一番いい時期に見ることができた(これまでの世界の旅でアフリカのビクトリアの滝、北米のナイアガラの滝、南米のイグアスの滝と「世界三大瀑布」を見てきたが、ビクトリアの滝が世界一だ)。 1974年の時の話をもう少しつづけよう。

 ザンビアからローデシア(現ジンバブエ)に通じる鉄道は、ビクトリアの滝のすぐ下、ザンベジ川の幅狭い谷間を通っている。「あれ!」と目を疑ったのは、鉄橋の上に長い編成の貨物列車が止まっていたからだ。当時、国境は閉鎖され、ザンビアとローデシア(現ジンバブエ)間の鉄道は止まっていた。ところがザイールのルブンバシから送られてくる鉱物資源に限り、ザンビア政府は列車の通過を認めていた。現在ではその鉄橋を観光列車が行き来している。これも40年間の変化というものだ。

 1974年の時は、ビクトリアの滝からリビングストンに戻ると、さらにカズングラまで行った。ザンベジ川の上流に向かって50キロほど行ったところがカズングラ。ここにはザンビア側の国境事務所とボツワナへのフェリー乗り場があるだけだが、カズングラでは4つの国が接している。ザンベジ川対岸の正面がボツワナ、右側が南西アフリカ(現ナミビア)、左側がローデシア(現ジンバブエ)だ。ザンベジ川の川岸に立ち、世界で唯一の4ヵ国が接する国境を見て、もう大感動だった。

 ビクトリアの滝はアフリカでも特別の地なので、1968年、1974年と話が飛んでしまったが、ここからは2013年のことである。

 ビクトリアの滝から「ビクトリアフォールズ・レストキャンプ」に戻ると、ビクトリアフォールズの町を歩いた。欧米の観光客の姿を多く見かけた。まもなく迎える新年で町はわきたっていた。

 大晦日の夕食は町のレストランで食べた。ライス&ビーフ。これで2ドル(約200円)。しわだらけのクシャクシャの1ドル札2枚で食事代を払った。まもなく90歳になろうかというムガベ大統領の独裁がつづくジンバブエは経済が破綻し、自国の通貨も崩壊してしまった。そのためアメリカドルを自国の通貨として利用しているのだ。それ以前の通貨は土産物屋で売っている。信じられないことだが、「ビリオン(10億)」紙幣があるのだ。1ビリオンの紙幣は10憶ドル、5ビリオンの紙幣は50億ドルということになり、数字の0がズラズラズラッと並んでいる。

 現在、ジンバブエで流通しているUSドル紙幣は国内では使えても、他国ではまず使えない。両替しようとしても替えてもらえないないからだ。それほどボロボロのドル紙幣なのである。世界にはこういう国もある。

 午前0時になると花火が打ち上げられ、町のあちこちから「ハピーニューイヤー!」の声が聞こえてくる。2013年は2014年に変わった。 

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ビクトリアの滝の入口

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ビクトリアの滝

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ザンベジ川にかかる国境の橋

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夕食の「ライス&ビーフ」

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ジンバブウェの5ビリオン・ドル紙幣

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