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カソリの林道紀行(6)「関西編」(その1)

 (『バックオフ』2003年12月号 所収)

 九州、四国につづいての「ダート300キロ走破行」の第3弾目は関西編。
 前編の「紀伊半島編」と後編の「播但編」の2度に分けてまわった。

 まずは紀伊半島。
 かつてのダート林道の宝庫も急速に舗装化が進み、ロングダートは消えてしまったが、我らオフロード派にとってはいまだに関西圏屈指のフィールドだ。

南紀の林道6本走破!
 今回の「300キロダート走破行」の相棒は関野温さん。
 ぼくがDR-Z400S、関野さんがDJEBEL250XCに乗り、10月6日、『バックオフ』編集部を出発。川崎・浮島港から19時10分発の宮崎行きフェリー、マリンエキスプレスの「フェニックス エキスプレス」に乗り込んだ。

 我々が目指すのは南紀の那智勝浦港。
 乗船するとすぐに展望大浴場に入り、湯から上がると、レストランでのバイキングの夕食だ。
 関野さんと「紀伊半島」に乾杯。いやがうえにも気分は盛り上がる。

 マリンエキスプレスのフェリーは紀伊半島ツーリングには絶好。那智勝浦港到着が5時50分なのでまる1日、存分に紀伊半島を走りまわることができる。

 夜明けの那智勝浦港に到着すると、さっそく走り出す。
 国道42号を南へ。
 太地、古座、本州最南の町、串本と通り、すさみ町に入ったところで待望の第1本目のダートに突入だ。

 第1本目の林道は大鎌椎平林道。
 入口がちょっとわかりにくいが、そこには「みき食堂 めしうどん」の大きな看板が立っている。国道から1キロ走ったところで舗装が途切れ、ダートになる。ダートを走り出す瞬間はいつものことだけど、胸がドキドキドキッとときめく。

 峠に向かって登っていくと、やがて眼下に南紀の海と入り組んだ入り江の風景を見下ろす。国道から5キロほどで峠に到達。峠からの見晴らしはよくないが、峠近くにはミツバチの箱が置いてあった。天然の木を使ったもの。山人の生活を垣間見る。

 峠を下ると、大鎌の集落。そこで舗装路になったが、ダート6・1キロの大鎌椎平林道。大鎌の山間の稲田では盛んに稲刈りがおこなわれていた。

 大鎌椎平林道を往復して国道42号に戻ると、次に県道36号でコカシ峠を越えて内陸に入り、宮城川林道と大瀬矢野口林道の2本を走った。山々が海まで迫る南紀では、一歩、内陸に入ると、いっぺんに山深い風景に変わる。3本の林道を走って串本に戻ると国道42号沿いの「サンワ」で昼食。南紀名物めはりずしとサンマずしを食べた。

 串本から古座に戻ると、古座川から樫山林道に入っていく。しばらくは舗装林道がつづく。その間では2つの峠を越える。山々が複雑にからみ合ってあって連なる南紀には、いくつもの峠がある。
「峠越え」には絶好なのだ。

 2つ目の峠を下ったところが樫山の小集落。そこから樫山林道のダート区間に入っていく。「あーっ!」と驚きの声を上げてしまった。

 岩の間を抜けて太田川の支流の渓流沿いを走るのだが、道幅は狭く、ガードレールもなく、コーナーを下手に回り込むと、そのまま渓流に転落しそう。素掘りのトンネルが2つ、3つと連続し、一種異様なおどろおどろした風景をつくり出している。ほかではまず、見られないような林道だ。

 それだけに、ダート6・0キロの樫山林道を走りきり、幅広の高野林道に出たときはホッとした気分。それにつづいて走った西中野川林道は全線の舗装化が間近だった。

 こうして南紀の6本のダート林道を走り終え、太地温泉の国民宿舎「白鯨」に泊まった。ここの名物は鯨料理のフルコース。数えてみると、なんと8品もの鯨料理が膳に並んでいる。関野さんと歓声を上げながら食べるのだった。

豪快な稜線上のダートを走破
 第2日目は太地を出発すると、新宮から国道168号を走り、川湯温泉から大塔林道へ。残念ながら崩落で途中で引き返した。

 熊野本宮大社に参拝したあと、全線舗装の龍神本宮林道を走り、それに接続する2本のダート林道、東ノ川林道と坂泰林道を往復して龍神村へ。
 国道425号から橘川林道に入っていったが、舗装区間が延び、やっとダートに入ったと思ったら、わずか2・0キロで峠に出てしまった。

 龍神温泉からは国道425号で和歌山・奈良県境の峠、牛廻越に向かう。峠下から猪笹林道に入り、5・3キロ走った分岐からは、稜線上を行く猪笹今西林道に入っていった。 この分岐点が県境で、幾重にも重なり合った山々を眺めながら、奈良県側の稜線を行く。豪快な迫力満点のダート林道。思うようにダート走行できなかったウップンを一気にこの林道で晴らす。
 気分がいい。最高にうれしくなってくる。

 稜線上のダートを東に向かって走っていくと、青空は消え、深い霧の中に突入した。すぐ下は目のくらむような深い谷なので、コーナーではガクンと速度を落とした。15・6キロのダートを走り切ると、幅広の舗装林道の川津今西林道とのT字に出、そこを右折し、今西に集落へと下った。

 紀伊半島縦貫の国道168号に出、北に走り、川津から県道733号に入った。この道が奥千丈林道に通じている。奥千丈林道に入っても、舗装路はつづく。2ヵ所に短いダートが残っていたが、すっかり舗装された奥千丈林道を登りつめ、稜線上に出る。奥千丈林道の舗装区間はグッと延び、高野龍神スカイラインに出る手前の2・0キロ区間に、わずかにダートが残るだけだった。

 もう、全線の舗装化が間近。奥千丈林道は紀伊半島を代表するロングダートだっただけに、なんとも寂しい気分を味わって高野龍神スカイランに出た。

 高野龍神スカイラインの笹の茶屋峠からは湯川笹ノ茶屋林道を下った。4・8キロのダートを走り、清水温泉の「あさぎり」に泊まった。
 槇の木の湯船がじつに気持ちいい。共同湯「健康館」の湯にも入ったが、ここも同様に槇の湯船だった。

紀伊半島最長のダート林道走破
 第3日目。清水温泉を出発すると、板尾沼谷林道、湯川有中林道と2本のダート林道を走り、国道480号で高野龍神スカイランの和歌山・奈良県境の箕峠に出た。

 無料化されたばかりの高野龍神スカイラインで護摩壇山まで走り、そこから南谷城ヶ谷林道のダート区間を往復した。ここも急速に舗装化が進み、かつてのロングダートもダート区間は5・1キロを残すのみ。全線の舗装化が間近だ。

 箕峠まで戻ると、奈良県側に下り、イタツゴ奥千丈林道を往復した。谷底から稜線上の奥千丈林道との分岐まで全線ダートなのがうれしい。稜線の周辺からの展望も見事だ。

 川原樋川林道、平川釜落林道を走り、国道168号を南下。
 十津川村で国道425号に入り、白谷峠を越え、下北山村で国道169号と交差。
 池原ダムのダム湖畔から備後川林道に入った。そのまま紀伊半島最長ダートの佐渡林道へとつづいている。峠を越え、国道42号にぶつかるまでの全線がダート。ダート距離は15・8キロ。

 こうして22本の林道を走り終えた。ダート距離の合計は166・6キロになった。
 その夜は熊野灘の砂浜で野宿。十四夜の月が熊野灘を照らしていた。光る海を眺めながら関野さんとカンビールで乾杯。次は兵庫県西部の「播但編」だ。

テーマ : ツーリング
ジャンル : 車・バイク

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